みなさんは「素材感」という言葉から実際にどんな素材を思い浮かべますか?ほとんどの人がガラスや金属などの人工素材よりも、木や植物などの天然素材を使っている家具に素材感を感じるのではないかと思います。今回は、そんな素材感を楽しむことができる天然素材の家具の魅力についてご紹介します。
素材感を感じる家具とは
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家具で使用される天然素材について
天然素材は種類や個体ごとに表情や風合いも様々で、それぞれ異なる魅力があります。どんな素材があり、そしてそれらがどんな特徴を持っているかを知ることは、お部屋のインテリアコーディネートを考える上でも参考になります。家具で使用される天然素材にはどんなものがあるのかを見てみましょう。
■木
木の種類だけでなく、材料にする際の加工方法もいくつか存在します。木を薄くスライスしてベニヤに貼り合わせた突板よりも、丸太から切り出された木そのものである無垢材のほうがより素材感を感じることができます。こちらのテーブルのように、角がなめらかな曲線になっているのも、無垢材だからこそできる技術なのです。
■植物
■その他
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天然素材の魅力
天然素材はその種類によって印象が異なり、それぞれに個性があります。そんな天然素材を使った家具やインテリアには、共通した魅力を感じることができます。
温かみがあり飽きない
天然素材の最大の魅力といえば、やはり素材から感じる温かみで、これは人工的なものではなかなか表現することができません。そして、天然素材の家具は時が経つにつれて徐々に色合いや質感に変化をもたらし味わいを深めていきます。こうした自然な変化を楽しむことで、いつまで飽きることなく使い続けることができる点も魅力のひとつです。
いろいろなテイストに合う
素材感のある家具は個性が強いと思われがちですが、実はいろいろなテイストのインテリアに馴染ませることができます。それは素材が持つ自然な雰囲気や、天然ならではの落ち着いた質感や色味によってもたらされるもので、不思議と違和感を感じさせません。意外にコーディネートがし易い点も大きな魅力のひとつになるでしょう。
ワンポイントになる
インテリアのテイストが統一された空間は、洗練されて整った印象がある一方でどこか物足りなさを感じることがあります。そんな空間には、素材感のあるアイテムをワンポイントとしてひとつ加えてみましょう。天然素材の家具は色味が落ち着いているため、バランスを崩し過ぎずに丁度良い抜け感を演出することができます。
素材感のある家具の選び方
ソファ
リビングのメインとなるソファに天然素材のものを選ぶと、ナチュラルテイストやリゾートスタイルといったコーディネートが作りやすくなります。ソファの場合は座と背クッションの面積がほとんどを占めるため、アームや背面のデザインや素材の使い方が印象を左右します。
ソファを壁から離して置く場合、後ろ姿やサイドのアームが目に付きやすくなります。この部分から、丁寧に編み込まれたラタン素材の美しさを存分に楽しむことができます。
手を置くアーム部分に無垢材を使うことで、やさしい質感や木のぬくもりを手の感触でも味わうことができます。
収納
キャビネットや棚などの収納家具は木材のぬくもりを感じられる家具です。収納家具の場合は壁沿いに置くパターンが多くなるため、前面のデザインに素材感を感じられるものを選ぶと良いでしょう。
扉式の収納家具の場合、湿気や乾燥の影響による扉の狂いを防ぐため、前面のみ無垢材を使い、その他の部分はあえて突板や合板を使用するケースが多くなります。
組み合わせ次第で自分に合ったサイズやデザインの収納をつくることができるキューブ・シリーズ。引き出しも無垢材やラタンなど天然素材を使用しており、正面からも様々な表情を楽しむことができます。
ダイニングテーブル
ダイニングテーブルで最も目にとまる部分は天板で、無垢材天板のダイニングテーブルはその美しさや耐久性から、家具の中でも非常に人気が高いアイテムとなっています。無垢材天板といっても、木の種類によって木目の出方は様々で、また塗装の方法によっても印象が異なります。
a.flatでは木の風合いや木目を強調するための塗装方法を用いています。天然木の個性を感じられるのと同時に、表面の塗装色が禿げにくいといった利点があります。
こちらのテーブルは、タモ材の美しい木目を生かすために明るめのブラウン色で塗装を施しています。また、下塗りにオイルステインを使用した塗料を使用しているので肌触りがよく、より自然な風合いを楽しめます。
チェア
チェアもソファ同様、アームや背もたれ部分に天然素材を使用したものがほとんどです。ただしソファとは異なり、サイズが小ぶりであまり場所も取らないため、そのぶん気軽に取り入れ易いとも言えるでしょう。
素材感をメインに選ぶとはいえ、チェアは座り心地も重視しなければなりません。例えばヒヤシンス製のチェアの場合、素材がしっかりと編み込まれ、背中へのあたりが良いかどうかなども確認してみましょう。
無垢板を贅沢に使ったダイニングベンチ。見た目の美しさもさることながら、無垢材ならではの質感の良さが背中の当たりを良くし、体重をしっかりと支えてくれます。
その他
ベッド
一番目につきやすいヘッドボードに、無垢材などの天然素材を使用したものがおすすめです。
スツール&サイドテーブル
小型のアイテムなので、全体的に天然素材を使用したものでもお部屋に馴染みやすいでしょう。
照明
シェードに麻や和紙などの天然素材を使用したランプは、柔らかい灯りで癒しの雰囲気が高まります。
ファブリック
ソファやクッションカバーなど直接肌に触れる生地もコットンや麻などの天然素材ならば触り心地も良く、安心して使うことができます。
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素材感のある家具を活かすコーディネート方法
天然素材の家具は何気なく置いてあるだけでもおしゃれに見えますが、家具の組み合わせ方や装飾など、きちんとコーディネートを整えることで、さらに洗練された印象を与えることができます。
①素材を統一する
お部屋のインテリアを同じ素材の家具で揃えると、整った印象を演出することができます。そして天然素材の家具で統一した場合、ナチュラルやリゾートといったテイストの印象が強くなります。
こちらのコーディネートでは、ソファとチェアをヒヤシンス素材で揃えています。植物素材の家具の割合が増えるほどリゾート風の印象が強くなります。
リビングダイニングを無垢材家具で統一したコーディネート。無垢材家具の割合を増やすと、ぬくもりのあるナチュラルな印象が強くなります。
②異素材ミックス
天然素材と人工素材の組み合わせは、一見アンバランスに見えます。しかし、素材感の違いがはっきりしていることでお互いが引き立って見えるため、組み合わせ方やバランスによっては実は相性が良く、おしゃれで個性的なインテリアを演出することができるのです。
涼しげなガラス天板とヒヤシンス素材の組み合わせが爽やかさを感じさせるローテーブル。ガラス天板はヒヤシンスの素材感を邪魔することなく、テーブルの実用性を高めています。
③観葉植物を置く
天然素材の家具と観葉植物は言わずもがな、相性の良い組み合わせです。観葉植物を置くことでより家具の素材感が際立って見え、リラックス効果も高まります。
ラタン素材などダークブラウンカラーの家具を中心にまとめた空間では、爽やかなグリーンが映えます。よりナチュラルさを求める場合は、エバーフレッシュやオリーブなど繊細で鮮やかな葉を持つ植物との組合せがおすすめです。
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素材感のある家具を魅力的にみせるカラーコーディネート
天然素材の家具を使ったインテリアコーディネートでは、カラーコーディネートも魅せ方に大きく影響します。色の取り入れ方によって空間全体の印象も変わってくるため、天然素材の家具を使ってどんなインテリアを作りたいかを予めイメージしておくと良いでしょう。
■素材感のある家具をメインにするカラーコーディネート
【実例】ウォーターヒヤシンス×ブルーで海辺のリゾート感を演出
ヒヤシンス素材のソファを、目を惹くブルーカラーでカバーリングし、南国リゾートのようなトロピカルなイメージを演出したコーディネート。落ち着きのあるダークグレー色のヒヤシンスソファに鮮やかなカラーが映え、バランスの取れた印象に仕上がっています。
【実例】無垢材×グリーンのナチュラルなダイニング
美しい木目や質感がリラックス感を与える無垢材で統一されたダイニング。ベンチのカバーには、天然素材と相性の良いグリーンを取り入れ、更にナチュラルな印象をプラス。窓の外の自然豊かな風景が、そのままお部屋の中でも表現されたかのような、ヒーリング感あふれるコーディネートになっています。
■素材感のある家具をまとめるカラーコーディネート
【実例】無垢材×ブラウンで演出するモダンインテリア
無垢材のソファやヒヤシンス素材のローテーブルなど、リビングの所々に素材感を配置しているリビングルーム。そこへダークブラウンカラーのカバーリングやラグを敷き、全体を落ち着いた大人の空間にコーディネートしています。素材と同じブラウン系のカラーコーディネートは、異なる素材同士を馴染ませつつ、素材の良さを強調することもできます。
【実例】ラタン×グレーでつくる和モダンコーディネート
ラタン素材のコーナーソファが目を惹くロースタイルのリビングルーム。そこへグレーを中心としたモノトーンカラーでコーディネートすることで、シックな和モダンスタイルを演出しています。日本でも昔から馴染みのあるラタン素材は、モノトーンカラーと組合せることで、洗練された和のイメージを深めることができます。
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天然素材の家具のお手入れ方法
「ウォーターヒヤシンスやラタンなど天然素材の家具はお手入れが面倒なのでは?」というイメージをもたれるかもしれませんが、日頃のお手入れ方法はとても簡単です。気づいたときにお手入れをすることでより長くお使いいただくことができ、家具への愛着も増します。
編み込み素材は月1回程度、柔らかいブラシでブラッシングし、ホコリを取り除きます。また、繊維に傷が付いた場合でも、専用の補修マーカーでタッチアップすれば傷を目立ちにくくすることができます。
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まとめ
今回は素材感のある家具の魅力についてご紹介してきました。独特な存在感のありつつ、落ち着いた佇まいでお部屋に馴染みやすい天然素材の家具は、インテリアのメインにもアクセントにもなる使い勝手のよいアイテムでもあります。天然素材の家具を使って日常生活の中に癒しや安らぎをプラスしてみてはいかがでしょうか。