インテリアに使える「色の柄による見え方」

色は柄などのモチーフによっても部屋の雰囲気を変えます。左図のように縦ラインは部屋を縦長に見せて天井が高く感じます。逆に横ラインは部屋が横長に見えて天井までは低く感じる効果が有るため空間によって使い分けできます。

部屋の印象はカラーコーディネートで大きく変わります。お好みの部屋を作るには色の持つ心理作用やインテリアに与える効果を認識しておくことが重要です。色彩プランをしっかりと考え、選ぶ色や配色しだいで目的をかなえてくれるでしょう。
「カラーコーディネート」という言葉を聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。洋服や部屋のカラーコーディネート、最近では食事にも彩りを添えるカラーコーディネートなど様々です。それだけ自分達の生活と密接に関係しているのがカラーコーディネート(=色彩プラン)と言えます。基本的な知識やルール、実践的なテクニックまで覚えて、部屋のコーディネートや普段の生活の場にも活かしてみましょう。
お部屋のカラーコーディネートを行うにあたり、色の属性や色の心理作用など基礎的な知識を覚えることが重要です。まずは、カラーコーディネートの目的について考えてみましょう。
カラーコーディネートとは複数の色を目的に対して、イメージを作り、調和させて、希望の環境を生み出す事にあります。普段生活している世界に一つの色が単体で存在することは無く、必ず色同士の組み合わせが存在します。その配色を上手にカラーコーディネートすることで目的がかなえられます。
お部屋のカラーコーディネートを変えることで、部屋のイメージや自身の気分を大きく変えてくれます。例えば、以下の実例では、同じ部屋でソファカバー、クッションカバー、ラグマットなどのインテリアを季節に合わせてカラーチェンジしたケースです。
どうでしょうか?ファブリックカラーを変えただけで部屋の雰囲気が見違えたと思います。色の持つ力をインテリアで上手に活用できるように様々な基礎知識を見てみましょう。
色彩学では色は有彩色と無彩色に分類されます。そこから更に「色の3属性=色相・明度・彩度」を元に色が分類されます。赤、青、緑のような有彩色は、3属性が組み合わさって様々な色となり表現されます。無彩色は色みの無い白、グレー、黒のことを言い、色相も彩度も無く、明度の尺度だけで分類します。
色相とは赤や青などの色みの違い、明度とは明るさの違い、彩度とは鮮やかさの度合いのことを言います。トーンは明度と彩度を同時に組み合わせたものです。同じ色相でも明度と彩度が変われば淡い色、渋い色に変化します。インテリアのカラーコーディネートでは、これら色彩の基礎知識を日々活用しているのです。
色相(色相環)
トーン(明度と彩度)
これから紹介するカラーコーディネートはこの色相環の配置がとても重要になります。隣同士の色、反対側にある色、それらが持つ効果や関係性がインテリアに影響を与えます。
一番左側にある原色の彩度と明度を変更した状態を一覧にした図です。原色の彩度と明度を落としていくことで、トーンが変化していくのが見て取れると思います。
インテリアにおける色のイメージは人の心理に大きく影響します。基本的な色の持つ心理作用を使って希望のイメージを考えてみましょう。色ごとに連想するイメージが有り、用いる場所によっても心理作用が働いて様々な効果を空間に与えてくれます。
色には「膨張色」と「収縮色」という言葉が有ります。 白などの明るい色を膨張色と言い、暗い色は引き締まって見える収縮色と言います。 左の部屋は広く見えて、右の部屋は狭く見えるのは色の心理効果に上記の要因があるからです。
色には「軽さ」と「重さ」という概念も有ります。 濃い色は重く見えるため、右図のように天井の色を濃くすることで天井が低く見えて、圧迫感を感じます。 一方、左図は天井の色が薄いため、軽く見えて部屋が開放的に感じます。
色には「進出色」と「後退色」という言葉も有ります。主に暖色系は進出色と呼ばれて左図のように出っ張って見えます。逆に寒色系は後退色と呼ばれてより遠くに下がって見えます。部屋を広く見せたい際は一番遠い壁に後退色を用います。
色は柄などのモチーフによっても部屋の雰囲気を変えます。左図のように縦ラインは部屋を縦長に見せて天井が高く感じます。逆に横ラインは部屋が横長に見えて天井までは低く感じる効果が有るため空間によって使い分けできます。
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