家具選びや配置の他に、インテリアコーディネートで欠かせない要素といえばカラーコーディネートです。せっかくお気に入りの家具を見つけたのにいざ置いてみるとしっくりこない、まとまり過ぎてどこかつまらないと感じた場合、それはカラーコーディネートが整っていないことが原因かもしれません。自分の好みやスタイルに合ったオリジナルなお部屋作りのためには、配色の中でも特にアクセントカラーの使い方が大切になります。今回は、カラーコーディネートの中で大切な要素であるアクセントカラーの取り入れ方について特集します。
インテリアにおける配色の効果とは
①お部屋の印象をまとめることができる
②色の持つ印象や心理作用を利用してテーマを表現できる
③自分のオリジナルを表現することができる
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インテリアの配色を決める要素とは
アクセントカラーをつくる主なアイテム
・カーテン
・ラグ
・ソファやチェアなどのカバーリング
・壁面アート
・クッションやインテリア雑貨
※アクセントカラーは1色だけとは限らず、相性の良いカラーの組み合わせであれば、2-3色取り入れることもできます。
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オリジナリティを演出するアクセントカラーの配色テクニック
アクセントカラーの選び方と言えば、単色でまとめたり同系色でグラデーションを作ったりということが一般的ですが、オリジナリティを演出するためには何色かを組合せることが必要になってきます。しかし、どんな色の組合せでも良いというわけではなく、センスの良いアクセントカラーの配色にはある程度パターンや法則に沿うことがポイントになります。ここではオリジナリティを演出するためのアクセントカラーの配色テクニックをご紹介します。
■反対色でアクセントをつける
アクセントカラー:グレープ×サフラン
落ち着きのある大人のリゾートを演出するパープルと、それを引き立たせるイエローをアクセントにしたインテリアコーディネート。色合いの差ははっきりとしていますが、どちらの色も彩度を抑えているためアクセントカラーが浮いて見えることはありません。
■同系色×異素材でアクセントをつける
日本の家屋においては壁や床などのベースカラー、家具などのアソートカラーは白やベージュ、ブラウンといったスタンダードなカラーが一般的です。そのためアクセントカラーも同じような色味をチョイスすると、まとまりのあるすっきりとしたコーディネートに仕上がりますが、どこか間延びした印象も与えかねません。そこで同系色の中に素材感の異なるアイテムをプラスして、遊び心を加えてみましょう。そうすることで抑揚が生まれ、ワンランク上のインテリアコーディネートを演出することができます。
アクセントカラー:ソフトレザー(ダークブラウン)
色はブラウン系でまとめていますが、布地のソファカバーにソフトレザー生地のカバーもアクセントとして加えています。a.flatのソフトレザーはアンティークレザーのような鈍い光沢と滑らかな質感が特徴で、シンプルで統一感のあるスタイルの中にもメリハリを感じることができます。
アクセントアイテム:高岡銅器 on the wall mini(孔雀)
ブラウン系のファブリックパネルと、高岡銅器の壁掛け花器を組合せた壁面アート。形や素材が異なることで独特のリズムを生み出し、それがアクセントになっています。色味が合っているため違和感なく馴染んでいる点もポイントです。
■差し色でアクセントをつける
アクセントカラー:パープル
家具などブラウンカラーでまとめられた落ち着いた雰囲気の和室に、パープルカラーの差し色が美しく映えています。トーンを下げたパープルは渋い雰囲気を崩さず、ブラウンカラーの家具を引き立てています。
アクセントカラー:コーラル
シンプルな色使いとデザインの空間の中に、赤いクッションを1点だけ差し色として加えました。ちょっとしたアクセントでもお部屋の印象をがらっと変えることができます。
■柄でアクセントをつける
アクセントカラー:コスイ(ブラック)
落ち着いた静かな佇まいのグレー色のベースに、独特な花柄デザインのコスイをアクセントにして和のエッセンスを取り入れたインテリアコーディネート。全体的にモノトーンカラーで統一しているので、個性的な柄でも浮くことなく馴染んでいます。
アクセントカラー:パウリナ(レッド)
サンセットの光景のような赤色をベースに、同じ色味の花柄をベッドスローやファブリックパネルの一部に取り入れています。同色でまとめたことや、アクセントになる花柄を控えめに配置したことで、程よい華やかさを演出しています。
アクセントアイテム:ラグ ブリーズ(グリーン)
爽やかなグリーンをアクセントカラーにしたインテリアコーディネート。メインのアクセントとして何色ものグリーンが織り込まれたストライプ柄のラグを取り入れています。ストライプ柄は程よい存在感があり、インテリア初心者でも取り入れ易い柄と言えます。
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アクセントカラーを生かすインテリアの配色バランス
◆色のバランス
配色のバランスを整えるためには、ちぐはぐな印象ならないようにアクセントカラーを少し多めに入れてまとめるのがコツです。例えばリビングルームの場合、面積を占める割合の大きいカーテン、ラグ、メインとなる家具(ソファ)の3点にアクセントカラーを持ってくることで全体のバランスを調整することができます。
どこか1点にアクセントカラーを入れることで、空間のメインとなるアイテムを強調することができます。
また、反対色の組合せなどアクセントカラーが強い場合に適しています。
こちらのお部屋の場合はカーテンとソファにアクセントカラーのブルーを取り入れています。残りのラグは壁や床などベースカラーと同じベージュを使ってお部屋全体をまとめました。最もバランスの取りやすい、スタンダードな方法と言えるでしょう。
カーテン・ソファ・ラグの3点すべてにアクセントカラーを加えると、お部屋の統一感が生まれます。ただし、色によっては抑揚がなく暗い印象になる場合もあるので、柄を入れるなどの工夫が必要となります。
◆柄のバランス
柄物はインパクトが強く印象に残るため、アクセントとして取り入れる場合はバランスが重要となります。色のバランスの時とは異なり、どこか1点だけに集中させたり、小さい面積のものを何か所かに配置したりと、控えめに取り入れると雑多な印象になるのを防ぐことができます。
まとめ
今回の特集はいかがでしたでしょうか。インテリアコーディネートは日々の暮らしを便利で豊かにすることが目的です。そして、自分らしさやオリジナリティを表見することもインテリアコーディネートの大切な目的であり、それが更に居心地の良さに繋がります。アクセントカラーをうまく効かせた配色で、今よりも更にインテリアコーディネートを楽しみましょう。
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