インテリアで欠かせない要素といえばカラーコーディネートです。せっかくお気に入りの家具を見つけたのに、いざ置いてみるとしっくりこない、どこかつまらないと感じた場合、それはカラーコーディネートが整っていないことが原因かもしれません。自分の好みやスタイルに合った、オリジナリティのあるお部屋作りのためには、特にアクセントカラーの使い方が大切になります。
インテリアにおける配色の効果とは
洋服をコーディネートするのと同じように、インテリアも色の組合せが大切になります。インテリアの場合、配色によって家具そのものからお部屋全体にいたるまで印象が大きく変わるため、過ごしやすさにも影響を及ぼします。多少テイストの違う家具を組み合わせて置いたとしても、きちんとカラーコーディネートをすることで整った印象を与えることができるのです。
①お部屋の印象をまとめることができる
ソファやチェアカバー、カーテン、ラグなどのファブリックや雑貨などのアクセントカラーを同じ系統の色で揃えると、インテリア全体がまとまりすっきりとした印象になります。お部屋の中にテイストや素材の異なる家具を置いている場合は、特にその効果が発揮されるでしょう。
②色の持つ印象や心理作用を利用してテーマを表現できる
インテリアにおける色のイメージは人の心理に大きく影響します。そのためどんなイメージの空間にしたいかによって、取り入れる色を選ぶのも良いでしょう。リゾートホテルなど洗練された空間では、高貴・上品といった印象を持つパープルカラーがアクセントとして多く取り入れられ、高級なイメージ演出を助長しています。
青は涼しげ、冷静、落ち着きといったイメージを持ち、清涼感をアップさせたり心を静める心理作用があるとされています。そのため、休息の場であるベッドルームにぴったりのアクセントカラーと言えるでしょう。
③自分のオリジナルを表現することができる
色そのものの種類もさることながら、色の組合せ方は無限に存在します。そのため服装と同じように、配色や組合せ方によってインテリアも自分らしさや好みを表現することができます。自分の好きな色が生活空間にあると、それだけで満たされた気分になります。
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インテリアの配色を決める要素とは
インテリアにおけるカラーの組み合わせはお部屋のイメージを決定付けます。そして、各カラーをどれだけの分量を用いるかという配色比率も重要になります。カラーの配色で基本となる黄金比率は70:25:5と言われており、実際にはこの比率を前後させたり微調整をします。比率のほとんどを占めるのが壁や床などのベースカラー、次に面積を占めるのが家具などのアソートカラーとなります。このベースカラーとアソートカラーは自分で色を調整したり後から変更することは難しく、大きく印象を変えるには限りがあります。つまり、インテリアの配色の中で、アクセントカラーこそがオリジナリティを作り上げると言えるのです。
アクセントカラーをつくる主なアイテム
アクセントカラーは1色だけとは限らず、相性の良いカラーの組み合わせであれば、2-3色取り入れることもできます。
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オリジナリティを演出するアクセントカラーの配色テクニック
アクセントカラーの選び方と言えば、単色でまとめたり同系色でグラデーションを作ったりということが一般的ですが、オリジナリティを演出するためには何色かを組合せることが必要になってきます。しかし、どんな色の組合せでも良いというわけではなく、センスの良いアクセントカラーの配色にはある程度パターンや法則に沿うことがポイントになります。ここではオリジナリティを演出するためのアクセントカラーの配色テクニックをご紹介します。
■反対色でアクセントをつける
■同系色×異素材でアクセントをつける
日本の家屋においては壁や床などのベースカラー、家具などのアソートカラーは白やベージュ、ブラウンといったスタンダードなカラーが一般的です。そのためアクセントカラーも同じような色味をチョイスすると、まとまりのあるすっきりとしたコーディネートに仕上がりますが、どこか間延びした印象も与えかねません。そこで同系色の中に素材感の異なるアイテムをプラスして、遊び心を加えてみましょう。そうすることで抑揚が生まれ、ワンランク上のインテリアコーディネートを演出することができます。
アクセントカラー:ソフトレザー(ダークブラウン)
色はブラウン系でまとめていますが、布地のソファカバーにソフトレザー生地のカバーもアクセントとして加えています。a.flatのソフトレザーはアンティークレザーのような鈍い光沢と滑らかな質感が特徴で、シンプルで統一感のあるスタイルの中にもメリハリを感じることができます。
アクセントアイテム:高岡銅器 on the wall mini(孔雀)
ブラウン系のファブリックパネルと、高岡銅器の壁掛け花器を組合せた壁面アート。形や素材が異なることで独特のリズムを生み出し、それがアクセントになっています。色味が合っているため違和感なく馴染んでいる点もポイントです。
■差し色でアクセントをつける
差し色とは、モノトーンや、ベーシックなブラウン系などの単一の地色の上に、濃い色をワンポイントとして小さく配することを指します。補色とは違い、差し色として配したカラーがより引き立って見えるという点が特徴です。大きい面積はベーシックなカラーで占められているので、明るい色を加えても華美になり過ぎず、誰でも挑戦し易い点が魅力です。複雑な色の組み合わせが苦手な方やシンプルにアクセントを加えたい場合はおすすめです。
■柄でアクセントをつける
インテリアにおいてベースカラーやアソートカラーの部分はあまり柄や模様を取り入れないため、柄をアクセントにしたい場合はファブリックなどの装飾品で取り入れるケースが多くなります。柄には華やかさやオリジナリティがあり、お部屋のテーマ性を作るのにも便利ですが、乱雑でまとまりのない印象にならないよう配分に気をつけることが大切です。
静かな佇まいを感じるブラウンカラーをベースに、木の枝をモチーフにしたデザインのソファカバーをアクセントにして、独特なエッセンスを取り入れたインテリアコーディネート。全体的に落ち着いたカラーで統一しているので、個性的な柄でも浮くことなく馴染んでいます。
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アクセントカラーを生かすインテリアの配色バランス
お部屋の印象を左右するアクセントカラーですが、どこに・どんな風に・どれだけ加えるかというバランスも重要になります。アクセントカラーの組合せや柄によって多少の調整は必要ですが、まずはバランスを整えるコツを掴みましょう。
◆色のバランス
配色のバランスを整えるためには、ちぐはぐな印象ならないようにアクセントカラーを少し多めに入れてまとめるのがコツです。例えばリビングルームの場合、面積を占める割合の大きいカーテン、ラグ、メインとなる家具(ソファ)の3点にアクセントカラーを持ってくることで全体のバランスを調整することができます。
どこか1点にアクセントカラーを入れることで、空間のメインとなるアイテムを強調することができます。
また、反対色の組合せなど、アクセントカラーが有彩色の場合に適しています。
こちらのお部屋の場合はカーテンとソファにアクセントカラーのブルーを取り入れています。残りのラグは壁や床などベースカラーと同じベージュを使ってお部屋全体をまとめました。最もバランスの取りやすい、スタンダードな方法と言えるでしょう。
ソファ、カーテン、ラグなど、すべてにアクセントカラーを加えると、お部屋の統一感が生まれます。ただし、色によっては抑揚がなく暗い印象になる場合もあるので、柄を入れるなどの工夫が必要となります。
◆柄のバランス
柄物はインパクトが強く印象に残るため、アクセントとして取り入れる場合はバランスが重要となります。色のバランスの時とは異なり、どこか1点だけに集中させたり、小さい面積のものを何か所かに配置したりと、控えめに取り入れると雑多な印象になるのを防ぐことができます。
まとめ
今回の特集はいかがでしたでしょうか。インテリアコーディネートは日々の暮らしを便利で豊かにすることが目的です。そして、自分らしさやオリジナリティを表見することもインテリアコーディネートの大切な目的であり、それが更に居心地の良さに繋がります。アクセントカラーをうまく効かせた配色で、今よりも更にインテリアコーディネートを楽しみましょう。
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