インテリアのポイントやテーマは人それぞれですが、「高級感」をポイントにお部屋作りをしたいという方は多いのではないでしょうか。例えばリゾートホテルで感じるようなラグジュアリーで落ち着いた高級感を取り入れる事で、ご自宅でも非日常的な特別感のある癒しを感じる事ができます。そこで今回は、高級感のあるリゾートスタイルのインテリアコーディネートを、実際のお客様宅とともにご紹介致します。
お客様宅 インテリアコーディネートのご紹介
~Life style~
・居住人数:2人暮らし
・間取り :3LDK
・居住形態:タワーマンション
・購入店舗:目黒通り本店
a.flatのニュースレターをご愛読頂いていたお客様より、新しいお家のトータルコーディネートをご依頼頂きました。今回はお客様のご希望と広いお部屋に合わせ「リゾートホテルのような高級感」をテーマとする事で、非日常的な安らぎを感じるインテリアコーディネートになりました。
高級感を感じるリゾートホテルから学ぶインテリアコーディネート
高級ホテルには落ち着きと高級感を演出したインテリアコーディネートが施されており、私たちに非日常的な高揚感と、それでいて最上の安らぎを与えてくれます。また、リゾート地にあるホテルでは例えば大きな窓から海や森林が見えたり、あるいは自然素材を使った家具を使用する事で自然の安らぎをも感じる事ができます。そんな高級リゾートホテルから取り入れたいお部屋作りのポイントは以下となります。
高級リゾートホテルから取り入れたい4つのポイント
落ち着いたカラーコーディネート
ゆとりある家具の大きさと配置
非日常を演出する特別感
温もりと高級感を感じる自然素材の家具
リゾートの醍醐味と言えば、日常から離れた開放感と、普段味わう事の出来ない高級感を伴う安らぎにあります。各ポイントを押さえる事で、そんなホテルライクなお部屋作りを心掛けましょう。
それでは、ここからは実際にリゾートホテルのテイストを取り入れた高級感を感じるインテリアコーディネートをご紹介致します。
【リビングルーム】インテリアコーディネートポイント
高級感と余裕を感じる自然光が映えるソファセット
リビングに置いたソファセットは、ブラウンを基調に差し色を入れる王道のリゾートスタイルです。自然の呼吸を感じるられる無垢材アームのソファを大きくL字に組む事で「ゆとり」を生み、高級感と安らぎを演出しています。また、大きな窓から差し込まれる自然光が時の流れをゆっくりと刻み、どこか郷愁を感じさせる特別感が日頃の忙しさを忘れさせてくれます。
高級感を演出してくれるファブリックカラーの配色パターン
無垢材の質感を活かす「PL(プラノ)ダークベージュ」という生地をベースにパープル系のクッションを差し色に入れました。窓から差し込む光がソファに降り注ぐ様は、まるで木々や大地を太陽が照らす様なノスタルジックな景観を想起させ、差し色のパープルが非日常的な高級感を強調します。
背面からも感じられる余裕
今回使用した「テン・ハイバックソファ」は、背面にも横長のスリッドデザインが施されています。そのため、背面からでも綺麗に見えるのはもちろん、地平線を思わせる横ラインが開放感と余裕を感じさせます。
上質な雰囲気を演出する縦ラインのテレビボード
洗練された縦ラインにてデザインされたテレビボードは、リゾート調でありながらモダンで落ち着いた雰囲気をお部屋にもたらしてくれます。また、同じ縦ラインでリゾート感を強く感じる事ができる照明を合わせる事で、高級感だけでなく統一感や温かみを感じられるインテリアコーディネートになりました。
-デザインで変わるお部屋の印象-
a.flatの家具は、縦ラインのデザインを「滝から流れ落ちる水」、横ラインは「人を落ち着かせる水平線」をイメージしています。今回ご紹介しているお客様宅は、洗練された縦ラインがお部屋に高級感と整然さをもたらせています。
リビングルームアイテムのご紹介
ミニコラム -家電製品とインテリアのバランス-
アンプやスピーカーのサイズ問題
家電製品の中でもオーディオは多様なアイテムがあり、スピーカーを複数設置したり多くの配線が必要な事があります。また、アンプやウーハーが従来のテレビボードでは入らず、家電メーカーで出している物しか使えないといった事がままあります。もちろん何よりも音質を優先させたいという方には良いアイテムではありますが、お部屋のテイストに合わないという悩みを抱えているお客様が多いのも現実です。
オーディオの進化
最近では技術の進化により、配線が最小限に抑えられた物や、音の飛ばし方で立体的な音響を実現しスピーカーの数を最小限に抑えたオーディオ等も販売されています。もちろん理想の音質をひたすらに追求する方には物足りないのかもしれませんが、音質に加え心からくつろげるインテリアを施した空間で過ごしたいと思う方にとっては、それぞれのアイテムを選びやすい時代になりました。
音質とインテリアのバランス
今回ご紹介しているお客様は、テレビボードや照明に合わせたスピーカーを選んで頂きました。そのデザイン性に加え光デジタルコード1本でつなぐシンプルな配線は、お部屋のテーマであるリゾートの高級感を壊すことなく、洗練された空間で上質な癒しを感じるリビングとなりました。
【ダイニングルーム】インテリアコーディネートポイント
無垢材×ハイバックチェアを使った高級感あるダイニングルーム
ダイニングスペースは、こちらも無垢材のテーブルをメインに、優雅で高級感のあるハイバックチェアを合わせました。チェアカバーにはリビングに使用した差し色に合わせてパープルのカバーをあてがったほか、さりげなく置いたカウンターチェアのラタン素材がリゾート感を強調し、全体の雰囲気を演出しています。
余裕のある配置で開放感を生む
リビングに置いたソファセットから十分に距離を置き、また1800サイズのテーブルに敢えて4脚しか椅子を置かない事で、余裕を感じる空間に仕上がりました。写真はキッチンから見たイメージですが、見た目にも抜けや開放感を感じる配置になっております。
優雅な印象を与える曲線
高級感を連想させる言葉は多々ありますが、今回使用した「リン・ハイバックチェア」には優雅という言葉が当てはまります。緩やかな曲線が座面下まで続き、後ろ脚と交差する事で立体的な曲線美を描いた、座り心地と凛とした佇まいが同居したチェアです。
ダイニングルームアイテムのご紹介
ミニコラム -タワーマンションならではのインテリアコーディネート-
タワーマンションのお部屋をコーディネートする際、気を付けなければいけないポイントが「光」です。タワーマンションは周りに遮るものが無く、眼下に景観が見渡せる事からも広い窓を採用した間取りが多く見受けられます。もちろん窓自体に加工がされている場合もありますが、季節や時間帯によっては直射日光が厳しい時があり、コーディネートのアイテム選びにはその点を配慮する必要があるのです。
a.flatの遮光性の強いカーテン
今回ご紹介しているお客様宅では、全ての窓に「ナチュラ」というレースカーテンを選びました。ナチュラには光を反射させるミラー加工が施されており、太陽の温かな光は十分に取り込みつつ、厳しい直射日光を防ぐ効果があります。また、異なる繊維を格子状に織りこんだ高いデザイン性も併せ持つ、タワーマンションにはお勧めのレースカーテンです。
【ベッドルーム】インテリアコーディネートポイント
ローベッドを使った開放感あるホテルライクなベッドルーム
ベッドルームに使用したベッドは、お部屋に開放感を演出するロースタイルのアイテムを選びました。また、落ち着いたブラウンのベッドスプレッドにブルーの差し色を入れる事で高級感と清涼感を同時に感じつつ、木々の癒しを与えるアートパネルや照明を使う事でリゾート感の強いベッドルームとなりました。
開放感と自然の風合い
ベッドルームの奥に置いた収納家具にも開放感と自然の風合いを感じるアイテムをチョイスしました。アイアンの脚がお部屋に「抜け」を作るだけでなく、オークの無垢材を半月状に削った前板は、隣の大きな窓から入る日差しを受けて時間帯によって様々な表情を見せてくれます。
ベッドルームアイテムのご紹介
照明やアートを使った高級感溢れるコーディネート
木々の癒しを感じるインテリアコーディネートを施したお部屋は、日が落ちてからも大変魅力的な空間となります。テーマを強調する為に使った無垢材の収納や大木をイメージしたアート、天然木を使った照明や森に流れる清流をイメージしたブルーのファブリックが、自然の癒しを感じるリゾート感溢れるベッドルームを演出しています。
特別感を与えるアートと照明
ベッドルームに置いた照明は、天然木を使用したプレミアム感の強いアイテムです。暗くなってから明かりをつければ、幻想的な光がお部屋を包んでくれます。今回のお客様宅は真上のアートに光が当たるため、より高級感を演出したインテリアコーディネートになっています。
間接照明を使ったグラデーション
間接照明が織り成すグラデーションは、特にブラウンを基調にしたお部屋に良く合います。今回ご紹介させて頂いたお部屋もフローリングや家具、カーテンなど少しずつ明度の異なるブラウンが使われていますが、間接照明の優しい光がまるで架け橋のようにかかる事で、より統一感のあるお部屋に仕上がりました。
コーディネートアイテムのご紹介
ベッドスプレッドやベッドスローなど、ベッドルームのインテリアアイテムは多彩です。他人に見せる事がないベッドルームのインテリアコーディネートは後回しになりがちですが、心身ともにリラックスできるリゾートスタイルを作る事で質の高い睡眠にも繋がるため、ぜひご自宅のベッドルームも装飾する事をお勧めします。
お休み前のひと時を過ごすパーソナルスペース
ベッドの足元のスペース、夜景を楽しむ事ができる窓際には、一人掛けのウッドラウンジチェアを置きました。高級リゾートホテル等ではソファとは別にパーソナルスペースを設ける事が良くありますが、就寝前のひと時にお酒を飲んだり本を読んだりできる特別なスペースがある事で、リビングとはまた違う、贅沢な時間をお過ごし頂けます。
パーソナルスペースアイテムのご紹介
ミニコラム -リゾートスタイルにおける「贅沢」という言葉-
「贅沢」という言葉を聞いて、皆様は真っ先に何を思い浮かべますか。それは、高級そうなシャンデリアかもしれませんし、豪華絢爛な食事かもしれません。しかし、リゾートスタイルに置ける贅沢という言葉は、従来のそれとは異なる側面を持ちます。それでは、例えばリゾート地に旅行に行くとしたらどのような贅沢をしたいと思うでしょう。
もちろんリゾートの楽しみ方は人それぞれ沢山ありますが、日常から離れる事で心身ともにリラックスした状態で過ごす「時間」こそが何よりも価値がある贅沢品なのではないでしょうか。リゾートスタイルをお部屋に施すという事はそんな贅沢な時間をご自宅にもたらす事が重要なポイントであり、気取らない「高級感」はその為の演出となるのです。
まとめ
今回の記事はいかがだったでしょうか。高級感のあるインテリアコーディネートをお部屋に施すことで、まるでリゾートホテルのような非日常的で贅沢な時間をお家でも楽しむ事ができます。リゾート風のインテリアコーディネートは様々なポイントがあり人によってそのテーマは分かれるところですが、高級感というテーマでお部屋作りをしてみたいという方はぜひ参考にしてみてください。