塩系インテリアで洗練された部屋の作り方 ～狭い部屋の塩系インテリア実例も紹介～

塩系インテリアはここ2～3年の間に広まった、物を持たないミニマルな暮らしを叶える「スッキリ感」を最も重視した新しいインテリアスタイルです。

塩系インテリアはシンプルでさっぱりとした印象のインテリアです。部屋全体を眺めた時に、淡く薄い色合いでまとめられていることがポイントです。

雲や霧、石や砂浜といった自然が生み出すカラーには無彩色が多く存在します。無彩色は人間が自然の中で見慣れているため「安心感」や「安定感」を覚えやすい、という傾向があります。グレーやアイボリーなどのカラーを重ねた無彩色を主役とした空間を作れば、部屋全体を優しく包み込み、空間に落ち着いた印象をもたらします。無彩色をメインに用いる塩系インテリアで、シンプルな中にも洗練を感じる、上質な空間作りを叶えましょう。

カラーの配色で基本となる黄金比率は70：25：5と言われており、実際にはこの比率を前後させたり微調整をします。比率のほとんどを占めるのが壁や床などのベースカラー、次に面積を占めるのが家具などのアソートカラーとなります。このベースカラーとアソートカラーは自分で色を調整したり後から変更することは難しく、大きく印象を変えるには限りがあります。つまり、インテリアの配色の中でアクセントカラーこそがオリジナリティを作り上げると言えるのです。

塩系インテリアのメインカラーに使用する淡い色は、色の世界では明度と鮮度が低い部類に分類されます。
明度か鮮度が高い色or明度も鮮度も高い色をアクセントカラーに使用することで空間がおしゃれな印象に。

装飾や家具を最小限に留める塩系インテリアは、お部屋がすっきりとスタイリッシュな印象になります。シンプルすぎてしまう部屋はどこか緊張感が漂いますが、塩系インテリアは素材感を空間に同居させることで、ラフな無骨さが生まれ、頑張り過ぎない落ち着いた空間を叶えることができます。

【スッキリ７】
コンパクトなテーブルを配置
グレー・ホワイトが主役
円形のラグ
　　　　　　
【無骨３】　　
ダイナミックな木目のベッド
アイアン素材のテーブル
編み込みソファ

【スッキリ8】
簡易的なスツールを配置　　　　　
ホワイトが主役　　　　
余白が多い
　　　　　　　
【無骨2】　
柱を生かしたデザインの棚
編み込み素材のスツール
陶器の花瓶

朧銀(おぼろぎん)
山や海を包み込む雲や霞をイメージした、見る人の心を落ち着かせる穏やかな銀色。

黒檀(こくたん)
黒には空間を引き締め、スタイリッシュに魅せる効果があります。

孔雀(くじゃく)
様々な色のグラデーションや模様が入り、赤茶や紫色が斑（まだら）模様を描く独特の色。

琥珀(こはく)
リゾートで見るサンセットの情景をイメージした、温もりとやさしさを感じる発色。

ワンルーム(7～8畳）にはソファを置こうと考える方が多いのではないでしょうか。狭い部屋に大型の家具を複数置く場合は、家具の占める面積を3割以下に押さえることがポイントになります。

１LDKで2人暮らしをする場合は、「備え付けの収納では足りない」といういう理由で、収納力のある家具を選んだ結果、家具自体のサイズが大きくなったり、家具数が増えて部屋が狭くなるといった問題が発生します。

狭い部屋を最大限に広くみせるための家具の配置方法を確認しましょう。

【クッションカバー】
クッションカバーは面積が小さいため、アクセントカラーとして好きな色を取りいれてもおしゃれ。大柄でも２トーンであればスッキリ感を邪魔しません。

【ベッドスプレッド】
生活感のあるシーツなどを隠せるため、ベッドメイキングにも適し、高級感のある寝室に近づきます。大きい生地になるので淡い色を選ぶのが無難。

【ラグ】
大胆でコントラストの効いた色使いのラグは、インテリアを引き締め、洗練された印象を叶えます。淡いカラーであれば大胆なデザインを選んでもおしゃれ。

【カーテン】
大きな生地のカーテンは、細いラインで描かれた模様が入ると上品な印象になります。タッセルをプラスすると華やかさが増します。

【ファブリックパネル】
壁に飾ることで目線が上向きになるため、部屋全体のインテリアのバランスを整えるという効果もあります。他の装飾品と色を合わせるのがコツ。

ここからは、実際のお客様宅に取り入れた塩系インテリア実例をご紹介します。洗練さを生み出すポイントや、カラーコーディネートで魅せる部屋の印象をご覧下さい。

こちらの一人暮らしのワンルーム(7～8畳)の部屋はほど良く大人で、ほど良くカジュアル。敢えてどちらつかずの雰囲気に仕上げたインテリアコーディネートは、リラクシーな雰囲気が漂うおしゃれなお部屋をつくることができるスタイルです。

ラウンジチェアを置くことで、狭い部屋でも場所も大きく取らずに快適に過ごせます。

無垢材の素材感と美しい曲線デザインのワークデスクは明かりを灯すことで特別な空間に。

一人暮らしのワンルーム6畳にコンパクトなソファを配置した事例です。ワンルーム6畳のようなスペースに限りのある部屋でも、ソファのサイズと形によっては置くことも可能です。床の色に合わせたブラウンのコーディネートをすることでシンプルなカッコよさが魅力的な部屋です。

横幅が小さく、奥行きは浅く、アームレスのベンチソファであれば6畳のような狭い部屋でも置ける可能性が有ります。

抜け感があるガラス天板のローテーブルや、圧迫感の少ない脚無しのテレビボード、部屋を広く見せる円形ラグを使用。

こちらのお客様宅はコンパクトな1LDK（9畳＋4.5畳）の空間を、ソファダイニング中心にコーディネートされたインテリア実例です。テレワークもしやすく、快適に日々過ごすこともできるソファダイニングを主役にしたレイアウト。装飾品による花柄のアクセントが１LDKの空間につながりを感じさせます。

コンパクトな空間でソファダイニングを選ぶ時は、ソファの浅い奥行やテーブルとの高さバランスなどが重要です。

リビングから寝室にかけて統一感を演出するインテリアコーディネート。家具の素材感・色、ファブリックを統一することで、まとまりがある部屋に。

ホワイトやナチュラルを基調としたシンプルなリビングダイニング。ダークブラウンの家具でシンプルな空間を作りました。それだけでは単調な印象を与えるため、ラグの幾何学模様やブルーのクッションカバー、壁面装飾でアクセントを加えてシンプルながらもおしゃれな仕上がりのコーディネートです。

シンプルなデザインの中にも、美しい陰影を持った六角形の脚がアクセントになっており無骨さを演出。程よい素材感もあり居心地が良い空間を実現。

壁に馴染むようなファブリックパネルに、家具の色と合わせたウッドパネルを並べて統一感をだしつつ、空間に華やかさをプラスしています。

都会的なアーバンリゾートをテーマに、1LDKマンションの家具・インテリアコーディネートをしたお客様実例です。品の良いグレージュやホワイトの床・建具で揃えられ、都会にありながらも窓からは緑も望める心地の良いお部屋となっています。

リビングルームからベッドルームまで繋がったひとつの空間に馴染むよう、ローベッドを採用。フラットなデザインのヘッドボードは、ホテルのスイートルームのような非日常的なムードを演出します。

リビングには大きめのローテーブルを中央に置いてもスムーズな動線が取れるよう、コンパクトソファを配置。動線にゆとりが生まれ、窓からの光もたっぷりと入り明るく開放的な印象に。

タワーマンション40Fから眺める景色は非日常的な雰囲気を味合わせてくれるため格別です。8畳の寝室に無垢材でできたベッドをレイアウトし、温かみをプラス。高級感を維持しながらも居心地の良さも忘れていません。

窓の外に広がる眺望を活かしたインテリアにすることで、室内に特別感が生まれます。ブルーやグレーなど空の色を装飾に取り入れると外界とのつながりが生まれ可開放的でスッキリとした印象に。

無垢材の素材感や木目が癒しと重厚感を与えてくれるので、寝室に安らぎと温かみのある印象に。ヘッドボードも抜け感があり、圧迫感を与えないようなデザインになっているため部屋に開放感を出してくれます。

一人暮らしの1LDK(8畳+4.5畳)をデスク・机のある書斎中心に部屋を作った事例です。木材やラタンなど素材感を感じる家具を配置することで、物が多く雑然としがちな書斎のイメージを緩和し、上品な印象に変えています。アクセントに観葉植物や間接照明が加わっているため、ホテルライクなイメージにも感じられるでしょう。

直線的でモダンな印象のブックシェルフ。書斎スペースに程よい緊張感を生み出してくれます。また、斜めにカットしたようなシャープなデザインは、沢山の本を収納しても空間に圧迫感を与えません。

フロアランプはリビング側に。夜にワークデスクに向かう時間や、一人掛けソファでのリラックスタイムに、ナチュラルな心地良い空気感を運んでくれるはずです。

贅沢なプライベートタイムを存分に楽しで頂ける大人の部屋を再現した書斎。石材のパネルは空間に高級感や洗練さを生み、塩系インテリアを叶える部屋づくりに最適な素材感と言えるでしょう。ラグやカーテンに壁面と同色のグレーを取り入れることでスッキリとした印象が増しています。

細いフレームで構成されたハンガーラックは部屋に圧迫感を与えず、落ち着いたブラウンカラーが大人のおしゃれな空間にマッチしています。

木材を空間に取り入れることで自然素材の温かみをたっぷりと感じて頂くことができ、リラックスしてプライベートな時間をより快適なものにできます。

a.flatの各店舗には、今回のコラムでご紹介した家具を中心に展示を行っています。機能性やデザイン、また、ご自宅の間取りに合うサイズかどうかを実際に確認していただくなどして、快適な暮らしを叶える家具を見つけてください。

a.flatでは、3Dシミュレーションを使って、実際の間取りに合わせて家具のレイアウトを行い、全体のバランスを見ながらお部屋作りをお試しいただけます。家具のサイズや配置によって変わる見え方や、開放的でスッキリとした部屋づくりをシミュレーションを使って確認してみましょう。

まずはお持ちの図面をこちらでスキャンし、実際の部屋と同じサイズの空間を作成していきます。図面に合わせた正確なサイズで再現していきますので、いざ部屋に家具を置いた時にイメージしていた大きさと違うなどの失敗もなく、安心して家具を選ぶことに専念できます。

お客様の生活スタイルや家族構成をお聞きしながら、空間に対して最適な家具配置のご提案を行い、お客様と確認しながら家具を決定していきます。家具やアクセントとなる素材選び、お持ちの家具と合ったサイズとバランスも重視しながら、理想の空間をイメージしてご案内致します。

実際に作成したお客様の理想空間を3Dイメージで様々な角度から確認して頂きます。図面ではイメージできない部屋の広さや家具を実際に置いたバランスを確認して、お住まいになる前から具体的なイメージが作れます。細かなカラーや配置の変更もその場ですぐに対応可能です。理想の家具を取り入れた空間を実現できるよう、幅広い知識を持ったスタッフがトータルでサポートさせて頂きます。

a.flat 目黒通り本店
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