生活動線をしっかり確保して部屋を開放的に見せたい、という方は多いと思いますが実際は中々上手くいかないケースもあります。必要最低限の家具を置いた上で、部屋も広く見せるにはどうすれば良いのでしょうか?
部屋の通路や作業スペースとなる生活動線には基本となるサイズ感がありますが、部屋を広く見せる生活動線の作り方もあります。多くの方が部屋作りの際に一番気になるポイントが、「部屋を広く見せること」と言われています。広い空間に限らず、コンパクトな間取りでも家具の選択やレイアウト次第で、部屋を広く感じさせる生活動線作りのテクニックをご紹介致します。
部屋を広く見せる生活動線を作ることで、3つの効果が得られます。
・ 空間に開放感が生まれる
・ インテリア性がアップする
・ リラックス感を感じやすい
これから部屋作りを検討されている場合は、どの効果も部屋に良い影響を与えてくれるため、上手く取り入れてみましょう。
部屋を広く見せる生活動線を作る際のポイントが主に3つ有ります。
1. 高さのないロースタイルの家具を選ぶ
2. 家具レイアウトで窓の前に抜け感を作る
3. 抜け感のある家具やラグで床面を強調する
次から各ポイントの詳細を色々と見て、部屋が広く感じられる生活動線を作ってみましょう。
ロースタイルの家具は空間を広く見せる=生活動線も広く見せてくれる効果が有ります。高さが無い家具の方が、通路幅や作業スペースが視覚的に広く感じるからです。特にベッドルームなどコンパクトな空間や広いリビングでも、より開放的に見せたい時にロースタイルの家具を取り入れると効果的です。
部屋を広く見せたいという方はロースタイルのコーディネートを取り入れてみましょう。一般的な高さの家具と比較した場合に、低い家具は動線を取りやすく部屋を開放的に見せることが出来ます。
空間にゆとりがある場合、コーナーソファを置くケースが有ります。その時、ソファが窓を塞ぐ形の配置になるのか、窓が抜けて見えるソファの配置になるのかで生活動線に影響を与えます。もし、無理に大きいコーナーソファを設置しなくても良い際は、風が通るような抜け感のある生活動線つくりもおすすめです。抜け感があることで気持ち良く感じたり、空間をスッキリと広く見せてくれます。
窓への抜け感が少ないソファ配置例
こちらの部屋も間取りサイズが広いため、本来は大きなコーナーソファセットも配置できますが、開放感を意識したソファ選びをされています。窓にかかる部分にはオットマンを置いているため、窓の前に広々とした生活動線が生まれて、海のように爽やかな風が通り抜ける空間になっています。
もし、部屋の間取りやサイズに対して、コーナーソファを設置すると窓を塞いでしまうケースの場合はこの実例のようにローソファを置いてみましょう。窓に対して上側に抜けができるため、窓から光や風が抜けるような生活動線を作れます。
ソファの前にローテーブルを置くケースが多いですが、生活動線を広く見せるためにあえて置かないという選択肢もあります。部屋の入口から窓まで、大きな抜け感のある生活動線を作ることで窓からの景観も活かした開放的な空間が生まれます。コンパクトな部屋にもおすすめのテクニックです。
リビングルームを広く見せている家具配置
狭小住宅のコンパクトな空間を家具選びやレイアウトを工夫して、開放的に見せている実例です。ローテーブルを置かずにサイドテーブルを置いています。
生活動線を広く見せるポイントとして、床面をできるだけ見せるというテクニックも有ります。ラグのデザインや家具の脚元デザインによって、見え方が大きく変わりますので確認してみましょう。
リビングルームにラグマットを敷かれる方は多いのではないでしょうか?一般的には長方形や正方形のラグを敷くケースが多いですが、生活動線を広く見せたい場合は円形のラグがオススメです。円形の方が床面が多く見えることや、角張っていないデザインが部屋にゆとりやリラックス感を生み出します。
生活動線が普通に見える長方形ラグ
普段、あまり意識をしない家具の脚元デザインですが、床面が見えやすい家具の方が生活動線を広く感じます。少しでも生活動線を広く見せたい場合は意識して家具を選んでみましょう。
先ほどご覧頂いた同じ部屋で、家具の脚元が埋まった状態になるとどうでしょうか?抜け感がないため先ほどの状況よりも重く見えやすくなります。
部屋の中で主役となるソファやチェアを、抜け感の有るタイプで揃えてみましょう。空間全体がスッキリとして部屋が広く見えるとともに、居心地の良いリラックス空間を演出できます。
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