忙しない日々を過ごしていると、リラックスできる癒しの部屋にしたいという方が多くいます。そのような中で、自宅を癒しの空間に変えてみたいというニーズの中に旅館風のインテリアが有ります。そこで、この特集では旅館のインテリアの魅力を探り、それをおうちで再現するコツをご紹介したいと思います。
旅館のインテリアの魅力とは
旅館のインテリアは、和の伝統美と自然の調和が生み出す癒しの空間です。シンプルながらも繊細なデザイン、自然素材の温もり、そして落ち着いた色使いが、心安らぐ部屋作りに欠かせない要素となっています。
安らぎの「和」スタイル
おすすめコラム
-
【特集】お洒落な和室の安らぎを演出する家具やインテリア
日本人に古くから愛されてきたお洒落な和室は、私たちに心からの安らぎを感じさせます。だからこそ、家具やインテリアには和室の開放感や安らぎ、お洒落感を損なわないよう注意が必要です。そこで今回は、和室に置く家具やインテリアのポイント、更に洋室を和室風な部屋に演出する方法等をご紹介します。
旅館のようなインテリアをつくるコツ
旅館のインテリアのベースとなるのは「和」のスタイルですが、すべてを和のインテリアで統一するのはあまり現実的ではありません。旅館のようなインテリアをおうちで再現するコツは、旅館のインテリアの特徴をつかみ、その中でどんな部分を取り入れることができるかを知ることです。どれか一部の要素を再現するだけでも雰囲気ががらりと変わり、お部屋に落ち着いた印象をプラスすることができるでしょう。そこでまずは旅館のインテリアの4つの特徴を知るところから始めてみましょう。
①くつろぎのロースタイル
日本では古来より床座の生活が主流で、その中で日本固有の文化である「畳」が生まれました。畳やラグの上に座ると自然と落ち着くのは、床座の文化がわたしたちに根付いている証拠と言えるかもしれません。多くの旅館でも畳敷きの客間と、それに合わせて低く作られたロースタイルの家具を目にすることができます。
②自然素材を使った心地よい空間づくり
自然素材は調湿性に優れ、見た目も美しくリラクゼーション効果が高いことから、日本の住まいには昔から竹や籐などの自然素材が多く用いられてきました。旅館においても演出のためだけではなく、宿泊者の心地よさを追求するなど、おもてなしの意味も込めた空間づくりがなされています。
③和がベースの落ち着く佇まい
現代の旅館では、昔からあるものだけではなく、今の時代にマッチしたものを取り入れるなど多様性を感じることができます。それでもどこかほっとするのは、デザインや色などにおいて「和」の要素がベースにあるためです。根本的なベースがしっかりと在ることにより、アレンジや遊び心が加わっても落ち着いた雰囲気を感じることができるのです。
④非日常感
旅館に期待することとして、気分転換や非日常感を味わいたいという意見が多く聞かれます。旅館の場合、落ち着きのある静かな佇まいが基本となるため、広々としたつくりや、照明やキャンドルを使ったライティング、凝った装飾など細かい部分まで作り込むことでできる特別感や贅沢さこそが非日常という認識へと繋がります。
旅館のようなくつろぎを生み出すロースタイルの家具
旅館のようなインテリアをおうちで演出するコツとして、まずは高さが低めの家具でお部屋をまとめる「ロースタイル」をご紹介しました。では実際に住空間で旅館風のロースタイルを再現する場合にはどんな家具を選べばよいか、お部屋ごとに見ていきましょう。
リビングダイニングを旅館風に変える家具
リビング・ダイニングで高さを意識したい家具は、腰かけるという動作のあるソファとダイニングセットです。座った時に脚が床につき、目線が床に近くなることによって安定感が生まれ、それがくつろぎへと繋がるのです。また、お部屋の中央スペースにある家具をロータイプにすることで、天井の空間を広く開放的にみせることもできます。
ケイ・ローソファの座面高は330mmと通常のソファよりも150mm近く低いつくり。ソファに座った人と床に座った人が、高さや距離感を感じずに目線を合わせることができます。床に座るのが好きな方でもソファの暮らしを楽しむことができます。
ダイニングテーブルは高さ670mmと一般的なものよりも少し低めな日本人向けのサイズが魅力。さらにすっきりした印象のある2本脚タイプのため、背もたれのないダイニングベンチと合わせることで、抜け感のある開放的なダイニングを演出できます。
ベッドルームを旅館風に変える家具
旅館では畳に敷布団というのがスタンダードでしたが、最近では敷布団ではなくローベッドを置くケースが増えています。高さが低いベッドであれば、敷布団の安心感や雰囲気をそのままに、さらに質のよい睡眠へと誘ってくれるでしょう。
コト・ローベッドはマットレスをベッドフレームの中へ落とし込むタイプのため、一般的な厚みのマットレスを使用すると230㎜ほどの高さになります。
サイドテーブルもベッドと同じ高さに揃えることで、ヘッドボード付近がすっきりとするため、窮屈さを感じずに寝転ぶことができます。
ワンルームを旅館風に変える家具
ワンルームなど狭い部屋の場合、高さを抑えることは空間を広くみせることに直結します。ベッド、収納家具、ソファなど必需品はなるべくロースタイルのもので揃えることを意識します。スペースがコンパクトだからこそ、比較的簡単に旅館の雰囲気を演出できるということが言えるでしょう。
単身者向けの6畳ほどのワンルームの場合、ソファではなく座椅子を置くのがおすすめ。場所を取らない事はもちろん、旅館らしい和のスタイルを表現することができます。
幅780mm、高さ400mmと30インチまでの小型テレビ向けのテレビボード。背板がなく壁に向かって抜けているので、圧迫感が少ないというのも狭い部屋にとってはうれしいポイントです。
おすすめメニュー
-
ロースタイルの暮らし
ロースタイルの暮らしのページです。部屋を広く見せたい、床生活が好き、という方はロースタイルのインテリアコーディネートを取り入れてみましょう。一般的な高さを持つ家具と比較した場合に、低い家具は動線を取りやすく部屋を開放的に見せることが出来ます。高さが低めの家具(=ロースタイル家具)を使うと部屋を開放的に見せることが可能です。実際にはどのくらい視覚的に違うのか?同じインテリア空間で家具の高さを比較することで部屋への圧迫感などが大きく異なって見える点に注目してみてください。
おしゃれな旅館風に変える自然素材の家具
旅館のように洗練された雰囲気をつくり出すためには、自然素材でできた家具のように落ち着いたマットな質感のものを取り入れることもポイントになります。例えば化学製品に見られるような艶や光沢のあるアイテムは、昔から続く旅館などではあまり見られませんよね。無垢の木や植物など自然素材はそれ自体に癒しの効果があるため、くつろぎの場である旅館にとってぴったりなアイテムと言えるのです。
195,580円(税込)
43,362円(税込)
58,410円(税込)
29,810円(税込)
219,538円(税込)
45,320円(税込)
75,900円(税込)
48,400円(税込)
318,450円(税込)
59,730円(税込)
139,744円(税込)
79,530円(税込)
おすすめコラム
-
素材感を楽しむ家具・インテリア~天然素材の種類や取り入れ方~
素材感のある家具とは、主に無垢材や植物編みなど天然の材料を使用したものを思い浮かべる方が多いと思います。使われている天然素材によって家具の表情も異なるので、自宅に合う家具を選ぶためには素材の種類を知ることも大切です。素材感のある家具ひとつでお部屋の雰囲気ががらっと変わりますが、さらに素材感を活かすためには、組み合わせや色の取り入れ方などコーディネートにも工夫をすることが大事になります。
和モダンな旅館インテリアを演出するおすすめカラーコーディネート
旅館のような「和」を感じるイメージ演出は、実はカラーコーディネートが担っている部分が非常に大きいとされています。日本には古来から伝わる「和色」という独自のカラーが存在し、その数は実に460種類を超えると言われ、ひとつひとつに四季の植物や花、鳥や動物の色に由来する独特の色名がつけられています。インテリアにおいても色の影響はとても大きいため、和色のようなカラーを取り入れることで日本らしい風情や和の繊細さを表現することができるのです。
和を感じる色の組合せ方
①モノトーンをベースカラーにする
ソファカバーやカーテンなどお部屋の中で面積を占めるアイテムは、色味を持たない無彩色(モノトーン)をベースにするのがおすすめです。無彩色は無機質な印象があるため、日本独特の美意識である静けさや繊細さを表現するのにぴったりなカラーと言えます。
②有彩色でアクセントカラーを加える
モノトーンでベースを作ったら、クッションなど小物や雑貨には有彩色を取り入れてアクセントをプラスしましょう。一般的なカラーラインナップから和色に近い日本的な色を選択する場合、ビビッドな色は避け、彩度が低く少しくすんだような色や淡い色合いを選ぶのが良いでしょう。
関連メニュー
-
~カラー・色の組み合わせ、配色コーディネート~
インテリアの色彩~カラー・色の組み合わせ、配色コーディネート~のページです。インテリアにおけるカラーの組み合わせは、お部屋のイメージを決定付けます。そして、各カラーをどれだけの分量を用いるかという配色比率も重要になります。基本となる色の組み合わせや適切な配色コーディネートを覚えていきましょう。
旅館のような非日常を演出するインテリア装飾
おうちで旅館のような非日常を演出する場合、間接照明や装飾雑貨など小さなアイテムで「和」を表現するとよいでしょう。利便性を考えると家具だけで非日常感を出すことは難しいですが、色や光をうまく利用することで、生活スタイルは変えずにおしゃれな雰囲気を生み出すことができます。そして、せっかく作り出した雰囲気を損ねないよう、生活用品などは常に片付けておくことも心掛けておきましょう。
間接照明
天井のシーリングライトを消灯し、代わりに柔らかな光が零れる関節照明を点けると、ぼんやりとした姿がどこか神秘的でお部屋が普段とまったく違った印象になります。写真の部屋のように和紙でできた照明で統一することで、非日常と共にリラックスできる雰囲気もつくり出すことができるでしょう。優しい灯りはインテリアのアクセントとしてだけではなく、わたしたちの心やからだを癒してくれる存在でもあるのです。
使用アイテム
日本では天井に大光量の照明器具を取り付け、部屋中をくまなく照らすのが一般的です。私たちは普段とても強い光の中で生活をしているので、たまには間接照明のやさしい灯りだけで過ごしてみると、それだけでもよい気分転換になります。写真のようにひとつの部屋に間接照明をいくつか置くと陰影が生まれ、明るすぎず暗すぎない絶妙な空間ができあがります。
使用アイテム
おすすめコラム
-
アジアンな照明でリゾートを感じるリラックス空間の作り方
空間に癒しや演出効果を与えてくれる照明。アジアン照明やリゾートを感じる照明を空間に取り入れることで、リゾートホテルのような癒しの空間を演出することができます。今回はアジアンな照明でリゾートを感じる癒しの空間の作り方の紹介をします。また間接照明も癒しの空間を演出しやすいと言われているため、アジアンやリゾートを感じる間接照明でつくる癒しの空間やリゾートホテルなどの実例の紹介もします。
壁飾り
和スタイルにおすすめの壁飾り
おすすめコラム
-
壁飾りとインテリアアートのおしゃれな飾り方「実例付き」
目を惹くおしゃれな壁飾りは、お部屋の印象を左右するインテリアの重要なアイテムのひとつです。そして、壁飾りをセンスよく飾ることで、更に洗練された空間を演出することができます。うまくコーディネートできるか心配、どうやって壁に飾ればよいか分からないという方へ、基本的な飾り方・センス良く飾るレイアウトの方法・おすすめのおしゃれな壁飾りをインテリア実例とともにご紹介します。
-
ファブリックパネルの簡単・おしゃれな飾り方を実例付きでご紹介
ファブリックパネルは種類の豊富さや取り入れ易さ、手作りができるという点から人気の高いインテリアアイテムのひとつです。a.flatのファブリックパネルは5種類・計47色の生地を使って展開しており、飾る場所や組合せ方を工夫することで、おしゃれなウォールデコレーションを演出することができます。そして他の家具やインテリアアイテムとも色柄を合わせることができるので、簡単にお部屋のトータルコーディネートができる点も魅力になっています。
旅館・旅館風のインテリア実例
ここからは実際にa.flatの家具を使用されている旅館や、旅館のインテリアを取り入れた住まいの実例をご紹介します。
旅館でのインテリア実例
客室にはローベッドを配置。ツインルームでも開放感を感じやすいのはローベッドの利点です。実用性を兼ねたフローリング敷きの床ですが、ベッド装飾や間接照明などで和の雰囲気を演出しています。
おすすめコラム
-
商業施設のインテリアコーディネート~ワンランク上のリゾート空間~
a.flatでは法人企業様に向け、商業施設のインテリアコーディネートサービスを行っています。素材やデザイン、機能性にこだわったa.flatが提案するリゾートスタイルのインテリアは、これまでにも多くの商業施設でご使用いただいています。過去の実例も交え、サービスの概要などご紹介します。
旅館のインテリアを取り入れた住まいの実例
■モダンな和室のあるセカンドハウスのリビングルーム
20畳の広々としたリビングルームの一角には現代的でスタイリッシュな和室が備わっています。そこで和室に合わせて洋室部分もロースタイルやグレーカラーのインテリアでまとめることで、連続性のある開放的な空間に仕上げています。窓の外から見える爽やかな自然の景色と相まって、まさに旅館風と呼ぶにふさわしいお部屋となっています。
■ロースタイルで開放感とやすらぎを感じる戸建ての和室
子上がり8畳の和室は、座椅子と座卓を置いてほっこりとお茶を楽しめる空間に。和のイメージを崩さないよう、収納棚も高さを抑えたロータイプのものを選んでいます。座椅子やテーブルの脚部はアイアン製で、ラタンや無垢材といった自然素材との対比も楽しむこともできます。深い紫色のクッションがアクセントとなり、旅館のような洗練された雰囲気が漂います。
■家族での暮らしをロースタイルで寛げるモダンな旅館風の実例
家族で落ち着くラグジュアリーモダンな戸建て・部屋作りを叶えたインテリア実例です。内装からインテリア・家具まで、グレーとブラウンで統一して、新築の戸建てならではのこだわりを散りばめました。素材感のある壁や天井材をベースにした、おしゃれなインテリアコーディネートをご覧ください。
■洋室に和の要素をミックスした和モダンインテリア
一人暮らしの1LDKのメインには、「和」らしい座椅子と「洋」のソファを組み合わせて和モダンスタイルを演出。座面の低いローソファであれば床座の生活スタイルを崩さず、うまく和のテイストに馴染ませることができます。ファブリックやインテリア装飾は薄いグレーやベージュを使ってカラーコーディネートすることで、優しく繊細なイメージを演出しています。
■凛とした陰影が広がるグレーの和モダンインテリア
ルーバーデザインが魅力的なローベッド中心の寝室。ベッドスプレッドやラグ、アートパネルで様々なグレー・素材感をミックスして、モダンな中にも柔らかさを感じるグレーのカラーコーデが叶います。グレー特有の凛とした表情と澄み渡る空気感が、旅館のようなリラックスできる時間を演出してくれるでしょう。
まとめ
ここまで旅館のようなお部屋づくりのコツをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。お部屋づくりにおいて旅館のようなインテリアを参考にすることで、「和」の繊細さや落ち着いた佇まいを演出することができます。現代のインテリアコーディネートにおいては洋風化が当たり前になってきていますが、日本人に根付いた美の感覚も大切にすると、わたしたちにとって本当の豊かさや心地よさというものをさらに得ることができるのではないでしょうか。
おすすめメニュー
-
クラウドグレー・スタイル~悠然につつまれる~
クラウドグレー・スタイル~悠然につつまれる~のページです。グレー特有の凛とした表情と澄み渡る空気感が、リラックスできる時間を演出してくれるクラウドグレー・スタイル。グレーに美しく染め上げたローソファや石のテーブルが主役のリビングです。様々な自然素材をベースにしたグレーの家具とファブリックを用いて、モダンで優し気な空間に。雲霞を想わせるような、色とりどりのグレーで作り上げたカラーコーディネートに包まれてリラックスできます。