ご希望の家具をレイアウト検討する際に、基本となる部屋の生活動線(=人が通れる幅)を確認しておきましょう。生活動線の確保による最適な距離・幅を作ることが日々の過ごしやすい部屋を生み出します。
部屋の中を人が通れる、作業をするための生活動線は家具やインテリアと強い関係性が有ります。そして、人が快適に過ごすための部屋作りに繋がる生活動線を確保するには、基本となるサイズやルールが存在します。
部屋作りの際にせっかくお気に入りの家具を購入しても、人が生活しにくい部屋になったら台無しです。「生活動線は家具・インテリアの配置やサイズ選びと密接に関係しています。」例えば下記のレイアウト例を見てみましょう。
~ 同じ部屋で見る生活動線の違い ~
生活動線が狭いレイアウト例(×)
Aは家具サイズが大きいため生活動線が狭く感じます。逆にBの場合はどのスペースを人が歩いても通路幅が広く、スムーズに動けそうなイメージです。Bの部屋のように快適に過ごすには、基本の生活動線サイズやスペース別の生活動線知識を見ながら、ご自宅の部屋作りを行うことが重要です。
部屋の家具レイアウトを検討しながら生活動線を検討する際に、まず基本となる生活動線を覚えておくと便利です。一人がゆったり通れる生活動線・幅は約600mmと言われています。また、二人がすれ違う機会が多い生活動線・幅は約900~1200mm必要と言われています。
□ 基本の生活動線例(一人で通る幅)
一人で通る
一人でゆったり通る場合の動線は約600mm前後のスペースが必要で、横歩きでも最低300mm以上の幅が必要となります。
□ 基本の生活動線例(二人で通る幅)
二人で通る
二人ですれ違う機会の多い動線は約900~1200mmのスペースが必要。 特に出入口付近やメインとなる動線部分などは注意です。
部屋レイアウトを考え始めると、基本の生活動線サイズだけでは日々の快適な暮らしに繋がりません。そこで、部屋別や部屋を広く見せるという視点からも生活動線を考えて、快適な空間作りをしましょう。
ご自宅の主となる部屋(リビングルーム、ダイニングルーム、ベッドルーム)ごとに生活動線のルールや、人が通れる幅の基本サイズが異なります。また、設置する家具によっても生活動線が異なるため、部屋別 / 家具別の視点で生活動線や人が通れる幅について確認が必要です。
部屋作りをする際に、多くのお客様が特に気にされる点が「部屋を広く見せる」ことです。広く開放的に見せるための生活動線の作り方や家具・インテリア選びが重要になります。
ご自宅の中でリビングルームで過ごす時間の割合はとても多いと思います。ソファでくつろいだり、テレビを長時間見るなど、過ごす時間や人が動く頻度も多い場所です。だからこそ、日々ゆったり過ごせるようにリビングルームの生活動線サイズや、家具と家具の基本距離サイズを頭に入れておきましょう。
リビングルームの家具・インテリアの距離感で最も多い質問が、ソファとテレビボードの適正距離です。一般的には「テレビの画面高さ×3倍の距離」が丁度良い距離とされてますが、近過ぎると思われるかもしれません。
もし、部屋サイズにゆとりが有る時は、ソファからテレビまでの距離を少し広げることをお勧めします。ソファでゆったりテレビを見たい、ソファとテレビの間を人が通りやすくする、テレビ前で作業を行う、などにおいて快適な生活動線に必ず繋がります。次はゆとりを持った配置パターンを見てみましょう。
快適に過ごすためのソファからテレビまでの距離の目安は、ソファとテレビの間に奥行き1400mmのラグマットを敷くことです。一般的に奥行き1400×横幅2000mmのラグが多いため、目安にしやすいインテリアアイテムです。また、大きいテレビを置く際はプラスでゆとりを持ったり、部屋がコンパクトで小さいテレビの場合はローテーブルを配置せず、ソファの脚にラグを噛まして距離のバランスを取ることもできます。
ご自宅の部屋サイズやレイアウトによってソファからテレビボードまでの距離が決まります。距離別の推奨テレビサイズを下記にまとめました。ソファとテレビボードの距離からテレビサイズをお選び下さい。
ソファ背面からテレビ ボード背面までの距離 |
推奨の テレビサイズ |
推奨の テレビボード横幅サイズ |
---|---|---|
2000~2500mm | 20~32インチ | 600~1000mm |
2500~3000mm | 32~50インチ | 1200~1800mm |
3000~3500mm | 50~60インチ | 1800~2100mm |
3500~4000mm | 60インチ以上 | 2100mm以上 |
ソファ背面からテレビボード背面の距離:
2000~2500mmの実例(テレビ32インチ)
一人暮らしのコンパクトなリビングルームにソファとテレビボードを配置した実例です。サイドテーブルでバランスを取っているのが分かります。
ソファ背面からテレビボード背面の距離:
2500~3000mmの実例(テレビ40インチ)
10畳のリビングダイニングルームに40インチのテレビを配置した実例です。ラグを間に敷いて最低限の生活動線を確保しています。
ソファ背面からテレビボード背面の距離:
3000~3500mmの実例(テレビ55インチ)
マンションの12畳リビングダイニングルームに55インチのテレビを配置した実例です。収納を大きく組んでテレビとのサイズバランスを取っています。
ソファ背面からテレビボード背面の距離:
3500mm~の実例(テレビ65インチ)
14畳のリビングダイニングルームにユニット式のテレビボードを設置した実例です。65インチのテレビを設置したため、ソファとの距離が広めです。
ソファとローテーブルの距離やローテーブルとテレビボードの最適な距離については下記サイズが基本です。先ほど、ご紹介した奥行き1400mmのラグを敷くと、結果として下記の距離感も確保しやすくなります。
生活動線の確保=奥行きサイズの短い家具選び
これまでにご覧頂いた、ソファ、ローテーブル、テレビボードを選ぶ際に生活動線を少しでも確保したい時は「奥行きサイズの短い家具選び」が重要です。
特にソファの奥行きサイズが短いことで生活動線が広く確保できます。下記の例で家具の奥行きサイズの違いによるテーブルからテレビボードまでの確保できる距離の差を見てみましょう。
※部屋サイズは奥行き2700mmの想定です。
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