快適なベッドルーム・寝室の生活動線の基本
ベッドルームは日々の疲れを癒してくれるスペースです。また、ベッドでお休みになる以外にもテレビを見たり、作業を行うことも有ります。寝室は他の部屋と比べて室内の面積が小さいため、より生活動線を意識することが重要です。通路幅の確保やベッドの配置に気を付けながら、快適なベッドルームを作りましょう。
① ベッドルームのメインとなる生活動線・通路幅を確保する
入口からベランダまでの生活動線が重要
まずは、ベッドルームの主となる生活動線を見てみましょう。悩まれるケースで多いのは、入口からベランダに出るまでの生活動線です。ベッドと壁までの間に人が歩ける通路幅を作りましょう。また、ベッドの高さや奥行きサイズによっても、通路幅のルールが変わるため注意しましょう。
□ ベッドから壁までの通路幅(一般的な高さのベッド)
一般的なマットレスまでの高さ(500mm
前後)の場合、ベッドから壁までの通路
幅を約500mm以上空けておけば人が歩
きやすくなります。部屋サイズに限りが
ある時は、奥行きサイズが短いベッドを
配置すると良いでしょう。
□ ベッドルームで横歩きできる最低限の通路幅
もし、部屋サイズに限りが有って500
mm以上の通路幅が確保できない場合は
横歩き前提であれば、約300mm空けれ
ば最低限の通路幅は確保できます。
通路幅が確保しやすい奥行きサイズが短いベッド
□ ベッドから壁までの通路幅(高さが低いローベッド)
部屋サイズが小さい傾向にある寝室の
通路幅を確保する際のもう一つの手段が
ローベッドを配置することです。高さが
低い分、約400mmの通路幅でも人がギ
リギリで歩くことが出来ます。
ベッド周りを歩きやすい高さが低いローベッド
ベッド 奥行きサイズの知識
ベッドの奥行きサイズは「生活動線・通路幅」に影響します。特に6畳や横長8畳の寝室では奥行きサイズが重要になるため、ベッドのサイズを把握して配置しましょう。
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ベッドルームの生活動線・通路幅を考えたインテリア実例
ローベッドで生活動線を作った寝室(6畳)
限られた室内サイズでもローベッドを選ぶことで通路幅が作りやすくなります。折れ戸収納が近くても物が取り出しやすい実例です。
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ゆったり過ごせるベッドルーム兼書斎(8畳)
ベッドフレームとデスクを置いているため、その間の通路幅を広く確保している実例です。作業がしやすく、開放感も感じる部屋です。
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ゆとりを感じるゲストルームの寝室(4.5畳)
セカンドハウスのゲストルーム用の寝室です。できるだけ寛いで過ごして頂けるように広めの通路幅を取ってゆとりのある空間を作っています。
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ベッドを見ながらテレビを見る寝室(6畳)
ベッドルームに洋服用のキャビネットを置いています。お休みになりながら、テレビを見るためその上に20インチのテレビを配置しています。
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② ベッドルームでテレビを見る際の生活動線・距離
寝室でテレビを見る際の生活動線ポイント
ベッドルームにテレビを配置する際の生活動線ポイントは主に3点有ります。
1、テレビを配置する方法と場所
2、ベッドとテレビまでの距離
3、ベッドの高さとテレビの高さを揃える
上記ポイントを把握しておくことで、ベッドルームで快適にテレビを見ることが出来ます。
□ ベッドルーム・寝室にテレビを配置する方法
ベッドルームでテレビを見る際は以下のような方法が考えられます。一般的にはテレビボードやキャビネットの
上側にテレビを配置するケースが多いため、今回はその2つのケースでの生活動線をご紹介します。
A:テレビボードに配置する
B:キャビネットに配置する
C:壁面に取り付ける
□ ベッドルームにテレビを配置する場所
ベッドルームにテレビを配置する場所は、部屋の形やサイズによって異なります。下記では一般的に多いベッドルームのテレビ配置パターンをご紹介させて頂きます。テレビが見やすい場所はベッドの横側か脚元になるため通路幅などを意識しつつ、いずれかの配置になるように考えてみましょう。
□ ベッドからテレビを見る時の基本距離
ベッドからテレビを見る基本距離 = ベッドとテレビボードの間に約500mmの動線を作る
ベッドからテレビを見る場合の基本距離は、ベッドとテレビを配置するテレビボード(もしくキャビネット)の間に約500mmの生活動線を作りましょう。適度な距離でテレビを見れることや、人が通りやすい、テレビの引き出しが使える基本の距離・通路幅となります。
ベッドとテレビボードまでの距離をできるだ
け広く取りたい場合、テレビボード(★ )は奥
行きサイズが短いものを選びましょう。目安
として奥行きサイズが400mm以下であれば
一般的には短いサイズと言えます。
動線が作りやすい奥行きが短いテレビボード
ベッドルームにテレビボードを配置したい際、奥行きサイズが短く、コンパクトに収まるのがキューブ・テレビボードです。奥行きサイズが360mmと薄い設計のため、テレビを見る場合の生活動線が確保しやすいシリーズになります。
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□ ベッドから見やすいテレビの高さとは?
ベッドからテレビを見る時に気になるのが、テレビまでの視点が見やすいかどうかです。その際に注意すべきポイントがベッドとテレビの高さによる関係性です。長時間テレビを見るケースは少ないと思いますが、基本はベッドからテレビを見た際に同じ視点か少し下がる程度が丁度良いでしょう。
例1)低いタイプのベッドを使用 ⇒ テレビを低いテレビボードに配置する
一般的に床からマットレスまでの高さが約
400mm以内であれば低いタイプのローベ
ッドと言えます。もしローベッドでテレビ
を見る際は、天板までの高さが500mm以下
の低いテレビボードを選びましょう。
ロースタイルで合わせるローテレビボード
ローベッドに合わせて、テレビをベッドルームに配置したい時はルーバー・テレビボードLが最適です。高さが330mmと低めの設計になるため、高さの低いベッドでもテレビに視点が合って見やすくなります。
ルーバー・テレビボードv02 Lはこちら>
例2)高いタイプのベッドを使用 ⇒ テレビを高さのあるキャビネットに配置する
床からマットレスの高さが400mm以上ある
際は一般的に高さのあるベッドです。その場
合にテレビを見る時は、高さ700mm以上の
キャビネットを配置しましょう。
テレビが置ける無垢素材のサイドボード
こちらのハーモリビングボードもベッドルームでテレビを見る際に丁度良い高さのサイドボードです。高さ720mmのため、例えばデスクなどの天板高さと揃えたい時はこちらのタイプを選びましょう。
ハーモ・リビングボードはこちら>
~テレビを配置したベッドルーム実例~
6畳のベッドルームでテレビを見る配置にされた実例です。元々ご利用されていたテレビとキャビネットに合わせて、高さのあるベッドを選ばれています。
ベッドルームの実例はこちら >
7畳のベッドルームにコト・ローベッドとキューブテレビボードを配置した実例です。ロースタイルで揃えたため、テレビまで丁度良い高さです。
ベッドルームの実例はこちら >
③ ベッド周辺の家具・インテリアに合わせた生活動線・通路幅
ベッドルーム内に配置する家具はベッド以外にドレッサーやテレビボード、キャビネットなど様々有ります。メインとなる、ベッドフレームと一緒に置きたい家具の生活動線や通路幅を把握して、快適なベッドルームを作ってみましょう。
□ ベッドからドレッサーまでの距離
人が後ろを通らない場所に置く場合は500
mm~のスペースを。使用時に後ろ側が通
路の場合は700mm~の距離が有れば最低
限の生活動線は確保できます。
ベッドルームに置きやすいドレッサー
横幅770mmとコンパクトなサイズながらも、収納力や機能性がたくさん詰まっているのがルーバー・ドレッサーです。天板を閉じてスツールを下に格納しておくことで、よりコンパクトな見た目になり、小さいベッドルームでも生活動線が確保できます。
ルーバー・ドレッサー セットはこちら>
□ ベッドとキャビネットまでの距離
キャビネットの引き出しの長さ+人が横向
きに入り込める距離が必要です。しゃがん
で取り出す時は最低でも700mm~の距離
があると洋服などが取り出しやすくなるで
しょう。
寝室をホテルライクに演出するキャビネット
こちらの部屋実例では、ベッド脇に洋服を収納するためのキャビネットを6畳の寝室に配置しています。横ラインが特徴のルーバーデザインがリゾートホテルライクな雰囲気を演出しています。
キャビネットを置いた実例はこちら>
□ ベッドをツインで設置する際の距離
ベッドを2台置きする際にベッドとベッド
の間に作る距離は最低500mm空けておき
ましょう。サイドテーブルを設置したり、
人が歩きやすくなります。
二人でゆったりお休みできるツインベッド
こちらの部屋実例は、広い寝室にセミダブルサイズのローベッドをツインで置いたパターンです。空間にゆとりがある場合は、ベッド2台+サイドテーブルを置いて、生活動線が確保できるとともにゆったりと就寝できる部屋を作れます。
ツインベッドの実例はこちら>
□ ベッドと折れ戸収納までの距離
ベッド脇に折れ戸収納がある場合は余裕を
持って600mm以上の距離を取りましょう。
もし、引き戸の場合は距離が400~500mm
程度でも大丈夫です。
□ ベッドと掃き出し窓までの距離
外に頻繁に出入りする場合は600mm以上
確保しましょう。やむを得ず窓を家具で隠
す場合は、カーテンの開閉の不具合・結露
による家具の痛み等を避けるため最低でも
200mmは離しましょう。