大海原の中を海風と波に乗って航行する「帆船(はんせん)」をテーマに開発した、セイル・ダイニングテーブル。特殊な加工方法を駆使して、一つ一つのパーツのディテールにこだわり抜きました。a.flatらしい独自性と無垢材の温もりが調和した、「セイル・ダイニングテーブル」に関わる商品の開発エピソードをご紹介させていただきます。
プロローグ
一般的に、人気のあるダイニングテーブルには素材やデザイン、機能性などに特徴があります。a.flatのダイニングテーブルも無垢材の素材感と厚みが魅力の商品やテーブルが伸長できる機能性をもった商品などがあります。その独創的なフォルムに特徴のある、セイル・ダイニングテーブルは、「帆船(はんせん)」をコンセプトにした商品となっており、a.flatだからこそ生まれたユニークなデザインと無垢材の温もりが調和したダイニングテーブルとして開発されました。
ダイニングテーブルの歩み
a.flatのダイニングテーブルには、天板は厚さ30mmのアッシュ無垢材を贅沢に使用したダイニングテーブルやバンブー材(竹)の素材感が印象的なバンブー・ダイニングテーブル、ライフスタイルに合わせてテーブルが伸長できるエクステンション・ダイニングテーブルなど、お客様のニーズやお部屋の雰囲気に合わせたダイニングテーブルが揃っています。今回開発された、セイル・ダイニングテーブルはロの字型の脚に象徴される独特の曲線フォルムを駆使したデザイン性の高いダイニングテーブルとなります。
木を組み上げたアジアらしいデザインと無垢材の温もり、人の心を魅了するムク・ダイニングテーブル。どんな椅子とも相性の良いダイニングテーブルです。
バンブー材(竹)ならではの素材感があり、アジアらしい雰囲気が魅力のバンブー・ダイニングテーブル。存在感のあるツートンカラーがお部屋を引き立てます。
ライフスタイルに合わせてテーブルを伸長できる、エクステンション・ダイニングテーブル。急な来客や家族構成の変化に応じて、テーブルの幅を変えられる機能性が魅力です。
大自然の中に立ち並んだ大木の佇まいからインスピレーションを得た、モク・ローダイニングテーブル。幾段にもテーブルの高さと二通りに脚間を変えられる万能のダイニングテーブルです。
新商品:セイル・ダイニングテーブル商品のご紹介
大海原の海風を捉えて航行する「帆船(はんせん)」をコンセプトに開発したセイル・ダイニングテーブル。シンプルに見えるそのデザインは、テーブルと脚の円弧の取り方やロの字脚の曲線的な加工により、テーブル全体の調和を考慮したものになっています。テーブル(天板)は癒し効果のあるアッシュ無垢材を贅沢に使用し、木がもっている本来の温もりとユニークなデザインを融合したオリジナルのダイニングテーブルとなりました。
お部屋の選択肢が広がる塗装二色展開
セイル・ダイニングテーブルの塗装色は二種類ご用意しています。ダークブラウン色の濃いカラーは高級感や上品な部屋作り、木の温もり感も欲しいという方に人気の色合いです。グレインブラウン色は木の温もりや風合いを楽しめる無垢材家具にマッチします。無垢ならではの存在感や癒しの空気、曲線の家具デザインなどと相性が良い塗装色です。
シャープでモダンな印象のダークブラウン色。a.flatの定番カラーでラインナップも豊富です。
濃いブラウン色ですが、木地着色をしっかりと行うことにより、木目の存在感を感じることができます。
天然木の特徴である木目(Grain)を生かしたブラウン色。無垢材の魅力を引き出す塗装色です。
グレインブラウン色は、ダークブラウンよりも色がやや薄く、柔らかな印象を与えてくれます。
セイル・ダイニングテーブルの開発プロセス
ダイニングテーブルを構成しているパーツは多くの場合、テーブル(天板)と脚のみとなります。家具の中でも最もパーツ点数の少ないダイニングテーブルに特徴を持たせる為には、各パーツに高精度で特殊な加工を施すしかありません。また、デザイン的にも帆船の船体をイメージした脚の内側の曲線加工も天板の円弧形状と最も美しいバランスになるようにデザインしました。セイル・ダイニングテーブルは極限まで材料を削ぎ落とした商品ではありますが、静的荷重試験にも合格した耐久性のあるダイニングテーブルとなっています。
特殊な刃物を使って実現した、削りだしのような脚のフォルム
セイル・ダイニングテーブルは今までのa.flatのダイニングテーブルにない特殊な加工をしています。特に脚の内側の削りだしのような形状は特殊な刃物を使用して、高い精度で作りあげています。ロの字の脚は4本の無垢材で接合しており、その接合面も不規則で美しい曲線となるように設計されていますので、見る角度により形状の変化や光の陰影が楽しめます。
セイル・ダイニングテーブルの耐久性について
セイル・ダイニングテーブルは極限まで材料を削ぎ落とした結果、全面無垢材を使用したダイニングテーブルとしては、かなりの軽量の約36kgしかありませんが、自社基準の静的荷重試験にも合格しています。a.flatでは、ダイニングテーブルを開発する重要なプロセスとして、耐久試験を実施しています。
セイル・ダイニングテーブルの生産プロセス
セイル・ダイニングテーブルを生産する上で、考慮しなければならないのは素材の特性です。アッシュ無垢材は天然木であるがゆえに十分な木材の乾燥プロセスが必要になります。また、不規則な曲線の多いセイル・ダイニングテーブルの脚や木目が特徴的な天板の研磨には、経験値の高い職人が必要となります。
無垢材の含水率管理~乾燥プロセスについて
あたたかな雰囲気で癒し効果のある無垢材ですが、無垢材ゆえに起こり得ることもあります。無垢材をつかった家具の大敵は過乾燥による亀裂や割れなので、木材(生木)の乾燥は重要となります。切り出した木材は天然乾燥を経て、約2週間ほど人工乾燥庫の中で乾燥を行います。木材は生きものですので、その特性上、無垢材には個体差があり使用環境や季節の変化などが要因で亀裂や割れが発生することがありますが、プログラミングされた乾燥プロセスと含水率チェックにより無垢材の割れや反りなどの不具合を抑止するように努めています。
反りの抑止策として、天板の裏に反り止め用のパーツを取り付けています。
丹念な研磨プロセスについて
セイル・ダイニングテーブルにも採用されている表面硬度が高いポリウレタン塗装の場合、丹念な研磨プロセスが必要になります。十分な研磨作業がされなければ経時的な変化により、下地と塗装膜の剥離がおきてしまう場合があります。特にユニークな曲線フォルムのセイル・ダイニングテーブルの場合、研磨する面に平行な角度で均等に研磨する必要があります。このように、経験と技術力のある職人が丹念に研磨することで安定した品質の商品を作り出しています。
セイル・ダイニングテーブルの特徴
セイル・ダイニングテーブルは帆船をイメージした、天然木の無垢材ならではの形状になっています。甲板と船底を連想させる天板と脚の調和した円弧、重厚感のある帆船の側面を思わせる天板長手のデザインなどが特徴です。天然木の温かみと帆船のデザインが融合した、a.flatオリジナルのダイニングテーブルが、ここに誕生しました。
①帆船のフォルムを連想させる天板と脚の調和した円弧
セイル・ダイニングテーブルは、天板を甲板、脚を舷(げん)に見立てたデザインとなっています。テーブルの短手から見た外見は、天板の円弧と脚の円弧がシンクロしたように美しい形状をつくり上げています。
※舷(げん):船の側面のこと
テーブル短手から見ることで、天板と脚の円弧が調和した帆船の船体のようなデザインとなっています。
②重厚感と抜け感を兼ね備えた、天板長手のデザイン
セイル・ダイニングテーブルの天板長手のデザインは、横から見た帆船のデザインを模しています。天板長手には、天板の厚みが厚く見えるような木工技術を使って加工しています。天板の中央部の木口(こぐち)を厚くして重厚感を持たせ、外側にかけて薄くして抜け感を施しました。
天板長手のデザインは木口の木工技術により、天板の中央部が厚く、外側にかけて天板の厚みが薄くなる仕様となっています。
③微調整可能なアジャスター機能
セイル・ダイニングテーブルには設置する床に合わせて微調整が可能なアジャスターが付いていますので、床面が平滑でない場合や設置する場所に段差がある場合など、テーブルのガタつき防止対策が施されています。
設置する床に合わせて、微調整が可能なアジャスター機能付き。指で回すことで簡単に調整ができる仕様となっています。
セイル・ダイニングチェアシリーズの商品紹介
セイル・ダイニングテーブルと同じ「帆船(はんせん)」をコンセプトに開発した、「セイル・ダイニングチェア」と「セイル・ダイニングアームチェア」。セイル・ダイニングテーブルを帆船の船体や甲板、セイル・ダイニングチェアシリーズは帆船のマストや帆から着想しています。海風を一杯に受けて帆を張るようなデザインが特徴で、パーツ一つ一つのディテールに拘ったチェアとなります。
30,910円(税込)
30,910円(税込)
36,465円(税込)
36,465円(税込)
帆船のイメージ~セイル・ダイニングテーブルのデザインについて~
セイルダイニングテーブルは食卓としての機能や役割を踏まえたうえで、帆船のもつ力強く優雅なイメージを表現できればと考えてデザインしました。長手正面から見ると両端に向けて細くなっていく天板の縁が大きな特徴となります。短手正面から、天板の縁をさらに下方に向けて斜めに面を取ることで、その延長にある脚部フレームへと立体的につながっていき、全体として水上に浮かぶ逆台形の船体を連想させる構造になっています。外形はほぼ直線で構成され、デザイン的な主張を抑えた形状になっていますが、口の字脚内側の削り込みラインや天板の縁などに船体の一部のようなゆるやかな曲線を取り入れることで、張りのある動的な印象に仕上げています。
まとめ
新商品のセイル・ダイニングテーブルの商品開発エピソードは如何でしたでしょうか?セイル・ダイニングテーブルは帆船(はんせん)から着想を得て開発されたダイニングテーブルで、船体を模したフォルムながらも軽やかさや抜け感にも気を配りながらつくり上げました。また、セイル・ダイニングテーブルはa.flatの全てのチェアとの相性を考えて塗装色もグレインブラウン色とダークブラウン色の二色展開にしていますので、お客様のお好みやお部屋の雰囲気に合わせてお選びいただく事ができます。a.flatは今後もデザイン性が高く一般的に困難と思われる商品にもチャレンジし、お客様に満足して頂ける商品の開発をおこなってまいります。