多くの人にとって、睡眠は人生の約1/3もの時間を費やします。その時間を共に過ごすベッドに人は何を求めるのでしょうか?寝心地、デザイン、安全性など、人によりベッドを選ぶ条件は違います。a.flatは、お客様が求めるベッドとは何かを考えた時、「アジアの風を」感じさせるデザインであること、より多くの収納力を兼ね備えること、そして高い安全性が求められている家具であると言うことを重要視しました。お客様が最も長い時間を共にするベッドであるが故に、第一に安全であり、a.flatらしさを持ったラック・ベッドの商品開発エピソードをご紹介させていただきます。
プロローグ
a.flatのベッドシリーズは、 ヘッドボードに質感のある無垢材を使用したタイプ、 ベッド下の収納力を重視したタイプ、空間をより開放的に見せてくれるロータイプのベッド、計3シリーズをご用意しております。
3つのシリーズの中で、収納力を重視したベッドのデザインや機能性をリニューアルする事が、今回の商品開発の始まりでした。開発において、特に重点を置いたのがa.flatらしい素材感、デザインや機能性であること、お客様が安全・安心にご使用できるベッドであること。このような思いで考えた抜いた結果、高い収納力を誇るラック・ベッドが完成しました。
収納ベッドの歩み
ベッド下収納タイプの初期モデルである、モダン・ベッドのコンセプトはどの方向からでも収納できるベッドでした。引き出し付ベッドのニーズが高かったのが改廃の理由でしたが、モダン・ベッドもa.flatの歴史を彩ってくれた大切な商品でした。
ラック・ベッドのマットレスの下には、埃が入りにくい「大容量の引出」を採用しました。引出にはスムーズな開閉が可能な金属レールを使用しています。反対側の化粧パネルを取り外すと大きなオープンスペースも備わっており、収納ケースや収納場所に困る長くて大きな物が自由に収納できます。
ラック・ベッドの開発プロセス
ラック・ベッドの商品開発プロセスにおいて、重要な要素は収納力を高めることでした。ラック・ベッドは、整理がしやすい大容量引き出しボックスを採用することにより埃が入りにくく、初期モデルのモダン・ベッドよりも収納力が大きく増えました。他にも細かなところにこだわりを持って開発したラック・ベッドの開発プロセスをご紹介いたします。
■ヘッドボードのデザインについて
ラック・ベッドのヘッドボードデザインにはスリットを施した横に流れるルーバーラインを採用しています。ヘッドボード裏には便利な棚板があり、実用性の高いヘッドボード収納として目覚時計、ティッシュ箱、書籍や照明器具まで置くことができます。
ヘッドボード上部にはスマホ、眼鏡、目覚時計、本などが置ける広々とした収納スペースがあります。さらに棚の上部に2口コンセントもついており、就寝中にスマホなどの電子機器の充電ができます。
■お部屋の間取りにより、ベッドの全長が変えられるヘッドボード
ラック・ベッドのヘッドボードには、ヘッドボード裏の収納棚の奥行が広い「v01」タイプと、ベッドの全長とお部屋の導線を考慮した奥行が狭い「v02」タイプからお選びいただけます。収納力を増やすか、寝室の導線を確保するかの選択でお部屋のレイアウトも変わってきます。
ヘッドボード裏の収納棚の奥行きが広い「v01」タイプ(ベッドの全長は2170mm)。収納スペースに照明、目覚まし時計などを置くことができます。
※写真はラック・ベッドv01のヘッドボードです
寝室の導線を考慮した奥行が狭いヘッドボードの「v02」タイプ(ベッドの全長は2080mm)。奥行きが広いv01タイプと比較して、90mm程ベッドの全長を短くできるのが特徴です。
※写真はラック・ベッドv02のヘッドボードです
■ベッドの耐久性について
a.flatではベッドの耐久性を確認するため、体重が掛かるすのこや棚板の荷重試験を実施しているので、安心してご使用いただけます。ラック・ベッドは自然の風合いを大切にしていることから、材料には多くの無垢材や木製素材を使用しています。
荷重の掛かるすのこの構成素材はLVL積層合板を採用しています。LVL積層合板はスライスした木材を一枚一枚縦・横交互に貼りあわせて、耐久強度を上げた素材となっております。このように、荷重の掛かるすのこには非常に適した素材を使用しています。
■ホルムアルデヒド対策について
ラック・ベッドに使用している接着剤や塗料類に関して、シックハウス症候群の原因物質の一つであるホルムアルデヒド対策を行っています。また、これら接着剤・塗料類に関しては、JIS(日本工業規格)やJAS(日本農林規格)からF☆☆☆☆の認定書も取得しており、お客様に安心してお眠りいただけるよう環境対策にも力を注いでいます。
改正された建築基準法では、住宅に使われる建材の内装仕上げには部位によって使用区分があります。住宅用建材に関してF☆☆☆☆は無制限に使用でき、F☆☆☆~F☆☆は使用制限が設けられています。現在、家具に対するホルムアルデヒドやVOC(揮発性有機化合物)に関しては特に規制や制限はございませんが、a.flatはこの問題を看過せず、オリジナル家具ブランドとしてホルムアルデヒドの対策をしたベッド商品の開発に努力しています。
シックハウス症候群に対しての観葉植物の効果
アジアンリゾート家具と非常に相性の良い観葉植物ですが、実は観葉植物にはシックハウス症候群を誘発するホルムアルデヒドなどの発生源を削減する効果が確認されています。
アレカヤシなどの観葉植物をある密封された容器に一緒に入れ注入時と24時間経過後の状況を実験した結果、下記のシックハウス症候群を誘発する可能性のある発生源除去に効果が得られました。
★ホルムアルデヒド・・・約50~70%
★ベンゼン・・・約50~90%
★トリクロロエチレン・・・約10~25%
出典:ブルーミングスケープ
ラック・ベッドの特徴
①大容量の引き出しボックス
マットレス下に収納があるベッドの種類は、大きく分けて引き出しタイプのベッドか、マットレスをくの字に持ち上げることのできるダンパータイプに分類されます。後者は万一、ダンパー内の油圧やガスが抜けた場合に事故や部品交換の心配もあり、安全性を考慮した結果、引き出しタイプを選択しました。引き出しは大容量が必須のため、奥行き約47cm(幅88cm/引き出し1杯)で、キャビネット約1台分の収納力を設けました。
ベット組み立て時に、お部屋の間取りにあわせて引き出しとオープンスペースの位置を左右自由に選択できます。後々、引っ越しなどでベッドの設置する向きが変わっても組み立てできるように設計されています。
②簡単に取り外しができるパネル式サイドボード
引き出しボックスの反対側には、簡単に取り外しができるパネル式サイドボードが付いています。季節の変わり目に必要のなくなったラグやスノーボードなど、大きめのものでも収納可能なオープンスペースとなっており、収納時には外側から見えずにスッキリと収納ができます。また、全面アッシュ突板仕様の化粧パネルはサイドボードにあるフックに引っ掛けるだけの構造となっています。
化粧パネルの脱着は非常に簡単で、サイドボードにある調整機能付きのフックに引っ掛けるだけの構造となっています。
ラック・べッドの最大の特徴である収納力。大容量の引き出しの反対側には大きなオープンスペースがあり、季節物のラグや収納箱なども入る設計となっています。
③ヘッドボードを繋いでいる小さなパーツの役割
ラック・ベッドのヘッドボードは3枚の異なる材幅に分かれています。この3枚を繋いでいる直径15mmの非常に小さなパーツがございます。実はこのパーツを設計した理由は、ヘッドボード照明の熱や木製素材の乾燥などでヘッドボードが反らないようにする対策でした。
関連メニュー
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ラック・ベッド特集 -寝室をすっきりさせる収納力たっぷりのベッド
ラック・ベッド特集 -寝室をすっきりさせる収納力たっぷりのベッドのページです。「収納力」はもちろん、デザイン性にもこだわったラック・ベッド。ベッド下やヘッドボードの大容量収納とリズムを感じるルーバーデザインが魅力です。サイドテーブル約2台分の「収納棚」を備えたヘッドボード、ベッド下収納にはキャビネット約1台分の「大容量引出」が用意されてます。
より良い寝室環境の作り方
ここまで、ラック・ベッドの商品開発エピソードをご紹介してきました。より良い寝室環境をつくるためにはベッドフレームのデザインや品質だけではなく、マットレスや寝具も含めてトータル的な質が求められます。このベッドルームガイドでは、快適な眠りを実現するためのベッドルームの作り方を、5つのポイントに分けてご紹介します。お客様の理想のベッドルームづくりの参考にしてください。
まとめ
今回のラック・ベッドの商品開発エピソードはいかがでしたでしょうか?大容量引き出しボックスと反対側の化粧パネルを外して出し入れできるオープンスペース、ヘッドボード収納を含め、まさに「ザ・収納ベッド」のラック・ベッド。細かな構造や素材の安全性にもこだわり抜いたベッドとなりました。a.flatは今後もデザイン性だけでなく、より安全性の高い商品の開発にもチャレンジし、これからもお客様に満足して頂ける商品作りを行ってまいります。