スッキリおしゃれな空間をつくるリビング収納テクニック

スッキリおしゃれな空間をつくるリビング収納テクニック

いつでもスッキリと片付いたおしゃれな空間を演出するためには、リビング収納の選び方と、その収納にうまく整理整頓する方法がポイントになります。この特集では、おしゃれなリビングと、それを演出するための収納テクニックをご紹介します。

おしゃれなリビングとは

「おしゃれなリビング」とは人それぞれ概念や考え方が異なりますが、マンションや戸建て住宅などのモデルルームが頭に思い浮かぶという方も多いのではないでしょうか。そこでモデルルームのインテリアが魅力的な理由を考えて、おしゃれなリビングを演出するためのヒントを探ってみましょう。

常にすっきりと片付いている

おしゃれなリビングだと感じる理由のひとつとして、目に見える所に余計な日用品がなく、スッキリと片付いている点が挙げられます。ものが少ないことで生活感が抑えられて非日常的な印象を受けるため、モデルルームのインテリア=おしゃれと感じやすいのかもしれません。ものの量によって印象が変わるということは、実生活においても日常的に生活用品をきちんと収納することができれば、スッキリとしたおしゃれなリビングを演出できると言えるでしょう。

シンプルで洗練されたインテリア

ふたつ目の理由は、全体的にシンプルなインテリアで揃えられており、スッキリとしたイメージを演出している点です。建物ごとにテーマ性を持ったモデルルームも存在しますが、多くはシンプルなスタイルで統一されています。シンプルなインテリアというのは華美すぎない単純なかたちやデザインを指しますが、そういった家具を活かすよう、装飾もスッキリとしたモダンなコーディネートがされているケースが多く見受けられます。ここでもやはり物の少なさやスッキリ見えるという点が関連してきます。

リビングをおしゃれに魅せるポイント

ここまで検証してきたように、おしゃれなリビングを演出するためには、生活感のあるものを目立つ場所に置かずにスッキリした印象を与えるということが前提になります。それを実践するためには、リビングでの収納について2点のポイントをおさえることが重要になってきます。

①おしゃれに魅せる収納テクニックを知る

リビングにある日用品をすべて隠すために無理やり収納家具をたくさん置くと、かえってお部屋が窮屈になってしまいます。そこで、日用品をあえて魅せながらおしゃれに収納しましょう。そうすることで、インテリアにも溶け込ませることができます。そして、その整った状態を保つためにきちんと場所を決めて片づけるという習慣を身につけることができます。そのためにも、魅せる収納のテクニックを知っておくことをおすすめします。

②シンプル&デザイン性のあるリビング収納選び

リビングに置く収納家具は、多い場合でも2~3台程度に限られてきます。つくり付けの収納がある場合はもっと少なくなります。そのためリビング収納の選び方によっては空間全体の印象が大きく変わってくることもあるのです。雑然とした印象を与えないためにも、ベースはシンプルながらも洗練されたデザインの収納家具を選び、間取りにあったレイアウトや組合せで配置することも大切になります。

整理整頓をする前に必要なこと

余計なものが少ないおしゃれなリビングを演出するためには、ものを魅せながら収納することと、収納家具の選び方がポイントとなります。それを実践する前に、まずは下記のことを確認しておくと良いでしょう。

本当にリビングに置くべきものを整理しておく

リビングは共有スペースであることや、過ごす時間が長いために置いてあるものが多くなりがちです。リビングのものをなるべく少なくするためには、個人で使用するものはリビングに置かずにその都度持ち込むようにするなど、ちょっとした暮らしのルール作りが大切になります。また、リビングでどのように過ごすことが多いかを見直してみると、自然と必要なものとそうでないものを整理することができます。

リビング収納の種類を知っておく

収納家具は様々な種類がありますが、主にリビングで使用する家具は下記のようなものが挙げられます。同じ収納家具でもしまうものや使い方、置く場所などで向き不向きがありますので、どんなものがあるのか大体の種類などを把握しておくと良いでしょう。

テレビボード
テレビや周辺機器を収納する家具。リビングではメインの収納家具と言っても良いほど必要性の高いアイテム。

リビングボード(サイドボード)
元来は食堂で配膳の補助台として使われていた為、大人の身長よりも低いつくりが特徴。

キャビネット
観音開きの扉が付いており、用途は多岐にわたる。チェスト(箪笥)と一緒になったタイプもあり。

シェルフ
一般的に前面に扉がないオープンな収納家具をさす。本棚や飾り棚などがある。

造り付け収納
扉のあるクローゼットや、オープンラックなど様々なタイプがあり。

リビング収納の配置場所を考えておく

リビングの家具レイアウトの順番は、ソファやダイニングセットなどの大型家具の配置を先に決めるケースがほとんどです。収納家具はそれから配置場所を決めることが多くなりますが、どんな時に使うものを収納しているのかという点も頭に入れておくと、片付けしやすい配置を検討することができます。また、テレビボードの位置はコンセントや窓の位置によっても左右されるので注意しましょう。

リビング収納の配置例①
食器やカトラリーなど食事のシーンで使うものは、ダイニングテーブルの近くに収納しておくと便利です。

ほぼ毎日使うものであれば余計に「使う場所の近くに片付ける」ことが暮らしやすさのポイントになります。

リビング収納の配置例②
動線や窓の位置の関係で壁沿いに置けない場合などは、ソファの裏側にローボードを置くという方法もあります。

ソファよりも高さが低ければあまり目立つことはなく、ソファでくつろぐ際に使うものをすぐ近くに置いておくことができます。

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リビングで実践できる収納テクニック

ここからはリビングをおしゃれに魅せるための具体的な収納テクニックをご紹介します。

収納グッズをうまく使って小物を整理する

細々した日用品はどんどん増えていって引き出しが足りなくなってしまうこともあります。そのため、日ごろから要らないものを整理して処分する習慣を身に着けることも大切ですが、100円ショップや雑貨店などで手ごろに購入できる収納グッズを使うとうまく整理整頓することができます。

ボックスや小物入れを活用する
おしゃれなボックスや小物入れなどに入れてしまえば、中身を見せずオープンシェルフに飾るように収めることができます。

リビング収納の中は仕切りを使って整理する
普段は見えない引き出しの中も、仕切り板や箱を活用して常に整頓しておきましょう。一目でどこに何があるか分かれば探し物の手間が省け、元の場所に戻すという習慣もつくようになります。

収納グッズの種類・色を揃える
最近では種類豊富なストレージが売られていますが、色や種類などをある程度揃えることで、スッキリとおしゃれに魅せることができます。

インテリアアイテムを使ってディスプレイしながら収納する

本来は収納が目的ではないインテリアアイテムでも、工夫することでおしゃれなリビング収納として活用することができます。

バスケット
カゴやバスケットは、子供のおもちゃなどの一時的な収納場所としても活用することができます。ものをぽんと置くだけでもおしゃれに見えるので、ナチュラルテイストなディスプレイアイテムとしても人気があります。

トランク
ヴィンテージ感のあるおしゃれなトランクも、普段使わないものを収納しつつ、ソファ前に置くことで写真のようにローテーブルとしても使うことができます。

ひとつの収納で隠す+飾るを同時に演出する

飾り棚はリビングをおしゃれに魅せてくれる家具ですが、狭い部屋にディスプレイ目的だけの棚を置くのはスペースが勿体ないと感じることもあります。そこで、飾ることを目的としたオープンシェルフと、引き出しや扉がついた見えない収納とがひとつになった収納家具をおすすめします。

上段に飾り棚、下段にサイドボードが組合わさった収納棚。オープンシェルフは抜け感があるため、高さの割に圧迫感が少ない点も魅力です。

荷物によって引き出しを使う量や場所を自由に調整できる収納シリーズ。あえてランダムな配置にすると、こなれたおしゃれな雰囲気を演出できます。

テレビボードを中心に収納スペースをまとめる

ほとんどの住まいで欠かすことのできないリビング収納といえば、テレビボードではないでしょうか。そこで、メインのリビング収納であるテレビボードに組合せるようにして他の収納家具を置けば、リビングの中の収納スペースが1か所にまとまるため、お部屋全体をすっきりとみせることができます。

実例①
こちらの間取りでは、左側の壁などリビング収納を置けるスペースがありますが、テレビボードを配置した壁沿いに収納家具をまとめることで、全体的なレイアウトにゆとりを持たせています。

テレビボードの両側にキャビネットを配置すると、シンメトリーが強調され、整然とした印象を与えることができます。品のある大人なリビング空間を演出したい方におすすめです。

実例②
中途半端に出っ張った柱を囲むように同シリーズのテレビボードとユニット棚を配置しています。

組合せ自由なユニット収納を使えば、通常だとデッドスペースになってしまう空間をうまく利用することができます。

部屋をおしゃれに魅せるリビング収納の選び方

リビング収納選びはソファやダイニングセットに比べ、つい後回しになりがちです。しかし収納家具は思っている以上に使用頻度が高く、インテリアとしての存在感も大きいアイテムです。そのため選び方によってリビング全体のイメージにも影響してくるのです。ここからはリビングをおしゃれに演出することができるリビング収納の選び方をご紹介します。

適度な収納力がある

リビング収納を収納力だけで選んでしまうと、必然的に高さが求められます。すると圧迫感が生じやすく、開放的なリビングを演出したい場合にはおすすめできません。また、収納力が適度であることにより、これ以上ものを増やさないという意識が自然と生まれます。よってリビングでは高さが適度で、引き出し+観音扉などひとつの収納で様々な大きさのものを収めることができるタイプがおすすめです。

上部の引き出しには、よく使うものや細々したものを収納。利用頻度が高いほど、高さや開閉のしやすさなども気にして選んでみましょう。

雑誌や瓶など高さのあるもの収納する場合、立てた状態で入れることができるかどうかまでチェックするとより良いでしょう。

デザイン性がある

キャビネットなどの箱物家具は、単純なデザインでどこか無機質なものが比較的多く出回っています。しかし、形がシンプルだからこそ、どこかにデザイン性がないと逆に浮いて見えることがあります。そのためベースはシンプルでありつつも、細かい部分のデザインにこだわったリビング収納を選びましょう。

■見た目

シンプルな形状だからこそ、脚の抜け感だったり無垢材の上品な質感に目が向きます。飾り棚以外のリビング収納は、家具そのものにちょっとしたデザイン性があることで空間とのバランスを取ることができます。

猫脚や装飾性のある取っ手などクラシカルなデザインのチェスト。適度なサイズであれば、あえて現代的なモダンインテリアに合わせたりと、ミックススタイルを楽しむことができます。

■揃え方

リビングに収納家具をいくつか置く場合、デザインや色などどこかしらを揃えることで、空間全体の統一感を強調することができます。上の写真では、壁沿いにリビング収納が並ぶことで前面に施されたボーダーラインが強調され、まるで波のように美しく流れる様子を表現しています。

リビング収納をよりおしゃれに演出するディスプレイ術

リビング収納は収納としての使用目的の他にも、飾り棚や飾り台といったディスプレイを目的とした側面も持ち合わせています。これらはリビングのインテリアコーディネートの上でも、とても大切な要素になります。リビング収納をおしゃれにディスプレイして、洗練されたリビングを演出してみましょう。

ローボードの上をディスプレイ

使用頻度の高いテーブルの上にはインテリア雑貨などを置けないため、サイドボードやキャビネットといったローボードの上にディスプレイスペースを設けることが一般的です。ちょうど目線の位置にあたることもあり、リビングの中でも目を惹くポイントになります。バランスや組合せに気を配りながら、自分好みのディスプレイを演出してみましょう。

三角形の構図を意識する

三角形はバランスがよく安定する構図ということで、写真やイラストなど様々な分野で多く取り入れられています。高さの異なるアイテムを3点組み合わせ、三角形をイメージした配置にすることでバランスがよく、見ていて自然な構図をつくることができます。こちらの写真の場合、壁掛けのアートパネルを頂点とし、テーブルランプと観葉植物を置いて三角形を作り出しています。このように3点の異なる高さを意識してみましょう。

パターン①
花や植物を挿した花瓶のディスプレイは最もポピュラーな方法のひとつ。高さも出しやすく、初心者でも簡単に取り入れられます。

パターン②
壁面装飾はリビング収納の高さのバランスを整えるのに適したアイテムです。

パターン③
あえて揃え過ぎず、アシンメトリーを意識することで、抜け感のあるこなれた雰囲気を演出しています。

飾り棚をディスプレイ

飾り棚のディスプレイは配置のバランスがポイントになります。雑然とし過ぎると散らかった印象になってしまい、逆に揃え過ぎると退屈な印象を与えてしまいます。置物の種類やデザインなどをまとめた部分とランダムな部分両方を適度なバランスで配置することを心掛けましょう。

隙間をつくってメリハリをつける

棚の端から端までひたすら並べるのではなく、置物の間に少し隙間をつくりましょう。そうすることで配置全体のリズムを整え、それぞれの種類のまとまりを明確にすることができます。また、抜け感も演出できるので窮屈な印象を回避することもできます。

パターン①
何をどんなバランスで飾ったら良いか分からないという場合は、アルファベット型の置物がおすすめ。並べるだけでバランスを整え易く、文字や言葉によって個性も演出することができます。

パターン②
小さなボックスやバスケットなど、いくつかの入れ物を並べています。ディスプレイしながらちょっとした収納スペースにもなる実用的なアイディアです。

パターン③
リプサリスやポトスなど茎が垂れ下がるタイプの観葉植物を上段に飾ることで、立体感のあるディスプレイを演出することができます。

おすすめコラム

a.flatのリビング収納シリーズ

a.flatでは種類やデザインの異なるリビング収納をシリーズでご用意しています。

デザインで魅せるリビング収納

収納家具はシンプルな箱型だからこそ、a.flatでは素材や前面のデザインなど細部にこだわったリビング収納を展開しています。リビングにひとつ置くだけで、上品で洗練された印象を演出することができます。

■レン・シリーズ

絶え間なく流れる幾筋もの滝から着想を得たデザインが特徴のレン・シリーズの収納家具。無数に連なる繊細な縦ラインが、洗練さや高級感漂うモダンな空間を演出します。シンプルなデザインの中にも、伝統技法や職人技など細かなこだわりが詰まっています。

■ハーモ・シリーズ

前板は無垢材を丸く削り出すことで木の幹を表現しており、木の温もりを存分に感じられるハーモ・シリーズのリビング収納。木だけではなくアイアンフレームやガラスなど異素材を組合せ、すっきりとした抜け感のある印象に仕上げています。収納力とデザイン性を兼ね備えたシェルフ収納など、他の収納シリーズにはない魅力を持ったラインナップです。

セットで魅せるリビング収納

リビングを一つの収納シリーズで揃えることで統一感が生まれ、洗練された印象を与えることができます。a.flatではセットで置くことでより魅力を増すリビング収納を展開しています。

■ルーバー・シリーズ

リゾートのやさしい海風がもたらす、打ち寄せる波から着想を得た前板のルーバーデザインが魅力の収納シリーズ。美しい水平ラインが横に連続することで、お部屋を広くみせる拡張効果も期待できます。テレビボードやキャビネットは、スタンダードな脚有り(H)と開放的なロースタイルを演出する脚無し(L)の2タイプをご用意しています。

■キューブ・シリーズ

キューブシリーズは、収納棚とテレビボードを含めて計10種類。単体使用はもちろん、組み合わせ次第で自分に合ったサイズやデザインの収納棚を作ることができます。テレビボードや壁面収納、間仕切り収納など、収納タイプやサイズのパターンは無限大で自由度の高い収納シリーズです。また、アッシュ無垢材ならではの素材感を味わうことができる点も魅力です。

収納で演出するおしゃれなリビングの実例集

①ルーバー・シリーズで統一したリビング
テレビボードとキャビネットを同じシリーズで揃え、きれいな水平ラインを強調。また、収納家具をまとめて配置することで、開放的なリビングを演出しています。

②和室+ロースタイルのユニット収納
リビングの一角にある和室には、昔からの茶箪笥の代わりにキューブシリーズで組合せた収納棚を配置。ロースタイルや格子デザインが和の雰囲気にもぴったり合っています。

③壁の形に合わせたレイアウトのリビング収納
リビングの一角にある凹んだ部分にぴったりとはめ込むようにテレビボードと小ぶりなのキャビネットを組合せています。デッドスペースをうまく利用して、スッキリとしたリビングを演出しています。

④ユニット収納を間仕切り代わりに利用したリビング
中途半端な長さの壁を延長するようにユニット収納棚を配置。キューブシリーズの収納棚はリバーシブルデザインのため、違和感なくスペースを区切ることができます。

⑤背高のシェルフを取り入れたリビング
他の家具をロースタイルで揃えているため、シェルフだけが悪目立ちしないよう両側に観葉植物やコートハンガーを置いて高さのバランスを取っています。

⑥変則的な間取りのリビング
テレビボードの位置が掃き出し窓にかかるようなレイアウトでも、脚のないロースタイルのテレビボードであれば動線や採光の懸念も少なく済みます。

まとめ

今回の特集はいかがでしたでしょうか。いつでもスッキリとしていておしゃれなリビングを保つには、そこに住まう人の協力が大切です。ひとりひとりが片付けのルールを守って気持ちよく暮らすためにも、家族みんなにとって使い勝手がよく、片付けのし易い収納環境を整えましょう。


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