L字リビングの間取りを快適にレイアウトするコツ ～L字のリビング・LDK実例付き～

L字リビング・LDKの間取りは、その名の通り「L」の形をしたリビングダイニングキッチンを指します。変形リビングとは異なり、L字リビングはより明確な角度で区切られており、例えば一方をリビングエリア、もう一方をダイニングエリアとして機能的に分けることが可能です。

縦長リビング・LDKは、奥に広い間取りのため、部屋の壁面を広く使えるのが特徴。壁側にソファやテレビボードを配置することで、動線が確保された過ごしやすい空間を作ることができます。また、ラグやカーペットを敷くことで視覚的に部屋を区切り、居心地の良い空間を作り出すことが可能です。

正方形リビング・LDKは、物件数が少なくレイアウトに面白さや変化を演出することができます。ソファダイニングを配置しやすい一方で、リビングダイニング家具を置く場合は、家具の大きさや配置によっては圧迫感を感じやすいため注意が必要です。バランスを考えながら機能的かつ快適なリビング空間を作りましょう。

窓が多く設けられることが多いため、自然光がたっぷりと入り込み、明るく開放的な空間を実現しやすいL字リビング。日中は照明に頼ることなく、心地よい光が部屋全体を包み込みます。これにより、居住者の心理的な快適さだけでなく、電気代の節約にも繋がります。

L字リビングや変形リビングは、直線的な空間に比べて、部屋の角や窓を活かした家具配置が可能となり、空間に動きと変化を与えることができます。これにより、おしゃれで個性的なインテリアが実現し、訪れる人を魅了するリビング空間を作り出すことができます。

他の間取りに比べ、狭く見えることもあるL字リビング。これは、L字の形状が視覚的に区切られ、空間が細分化されて見えるためです。しかし、家具の配置や色使いに注意することで、このデメリットを克服し、広々とした印象のリビング空間を実現することが可能になります。

冷暖房の効率が落ちやすいことも、L字リビングのデメリットの一つ。部屋の隅々まで空調が行き渡りにくいことに加え、特に広い空間では温度差が生じやすいため、エアコンの位置や数の見直しが重要です。快適な室温を保つために、季節に応じてカーテンやブラインドを活用し、空間を適切に区切るのも良いでしょうう。

ユニークな形状であるL字の間取りは、新築戸建ての際に建築費用が高くなる傾向にあります。通常の四角い間取りに比べて、壁や設備の配置が複雑になり、それに伴うコストが増加するのです。しかし、この独特のレイアウトは、居住空間に変化を与え、生活にリズムをもたらすため多くの家庭で好まれています。

L字リビングのレイアウトでは、ソファ、ダイニング、キッチンの配置が起点となります。キッチンは作業スペースを確保しつつ、リビングやダイニングとのコミュニケーションが取りやすい位置に設定すると、家族や友人が集まる際にも機能的です。ソファ、ダイニング、キッチンを上手く配置し、快適なリビング空間を作りましょう。

ダイニングからテレビを見やすくしたい場合は、テレビをL字の角に配置し、テレビの対角上にダイニングを配置するのが良いでしょう。また、テレビを壁掛けにして高さを出したり、回転式のテレビスタンドを使用することで、ダイニングエリアからの視界を確保することも可能です。

「リビングの中心にソファを置きたい」「開放感も出したい」というときは、ローソファがおすすめ。背の低いローソファは、L字のリビングスペースを緩やかに区切ることができ、尚且つ空間全体に開放感を与えます。完全にエリア分けされることはないため、家族や友人とのコミュニケーションも取りやすいです。

セパレートソファは複数のパーツに分かれているため、L字リビングの形状に合わせて自由に配置が可能です。また、模様替えをする際にも各パーツを動かすだけで新しいレイアウトが楽しめます。空間に合わせて柔軟に対応できるセパレートソファは、L字リビング・LDKに取り入れやすいソファです。

伸長式のダイニングテーブルは、L字リビングの形状や広さに合わせて対応しやすいです。来客時にはテーブルを広げて対応でき、普段はコンパクトに収納できるため、限られたスペースを有効活用できます。また、L字や変形の間取りに柔軟に対応し、流動的なレイアウト変更にも対応可能です。機能性とデザイン性を兼ね備えた伸長式テーブルは、L字リビングの快適さをさらに高めてくれるでしょう。

ソファダイニングは、L字LDKの片側をフリースペースとして活用できる点が魅力です。ソファとテーブルを上手に配置することで、リラックスできるリビングダイニングエリアを作り出し、限られた空間を有効に使うことができます。リラックスエリアや子供の遊び場としても使える多機能なレイアウトが可能になるでしょう。

L字リビングでは、サイドテーブルが重宝するでしょう。コンパクトながらも機能的で、ソファの隅や空いたスペースに配置しやすく、狭さを感じさせずに開放感を演出できます。飲み物や小物を置くのにも便利な、リビングの快適性を高めるアイテムです。

ユニット家具は、空間を効果的に区切りたいL字リビングにおすすめです。両面から見ても美しいデザインのユニット家具であれば、部屋の中央に置いておしゃれに空間を分けつつ収納力もアップさせることができます。

L字リビングをさらに魅力的にするために、ソファカバーの選び方は重要です。鮮やかな色を選べば、部屋のアクセントになり、訪れる人の目を引くことでしょう。また、季節感を取り入れたデザインや素材のクッションを合わせることで、年間を通じてリビングの雰囲気を変えることができます。

ソファやチェアカバーと同じ生地を使ったファブリックパネルを壁に取り付けることで、統一感のあるL字リビングに。壁面に装飾を施すことで、自然と目線も上がり、空間が広く見えるのも嬉しいポイントです。色や柄を変えることで、季節感を演出することもできます。

L字リビングでは、シーリングライトを活用することで視覚的に空間を遮ることなく、すっきりとした印象を与えることができます。天井に直接取り付けることは、部屋全体を均一に明るく照らし、おしゃれな雰囲気を演出するのに効果的です。

L字リビングを明るく優しい印象にしたいときは、薄い色のカーテンがおすすめです。柔らかな光を室内に取り込みつつ、開放感を保つことができるでしょう。淡い色合いは、部屋を広く見せる効果があり、ラグやクッションといったインテリアに柄物や色物を取り入れやすくなります。

高層階のL字型や変形リビングは、日差しが強いことが多いため、遮熱・遮光カーテンの選択が重要です。これらのカーテンは、夏場の室温上昇を抑え、冷房効率を高める効果があります。また、直射日光を和らげることで、インテリアの色褪せを防ぎつつ、おしゃれな雰囲気を演出することが可能になるでしょう。

背の低いローソファを中央置きした開放感のあるL字リビング。

ソファとダイニングセットの素材や色を合わせたことで、統一感のある爽やかな空間に。L字の角からは植物が覗き、リラックス度が高まります。

ソファは中央を向く配置にし、寛ぎながらコミュニケーションが取りやすい変形リビング。

ソファにラウンジチェアをL字になるように合わせたことで、リビングスペースが明確になり、ゆったり寛ぐことができます。

ソファとチェア、カーテンや壁面装飾といったインテリアを全てブルーで合わせたL字リビング。

L字の間取りにより視覚的にエリア分けがされる中、色をリンクさせたことで統一感のある爽やかな空間になりました。

リビングダイニングがしっかり空間分けされていることで、カーテンとブラインドを分けて配置してもおしゃれにまとまる変形リビング。

ソファから覗くクッションとチェアカバーが心地良くマッチしています。

窓が多いことで、どこで過ごしていても外の景色が楽しめる明るいL字リビング。

壁面装飾や植物、ペンダントライト等、目線を上げるアイテムを多く取り入れ開放感の溢れる空間にしています。

心地良く空間分けがされたL字リビング。床が広く天井が高い場合は余白が多くなりがちなため、ラグやオットマン、植物、ペンダントランプといった目線を上下させるアイテムを取り入れ立体感を演出しています。

カーテンやクッション、ラグにブルーの濃淡を付けることで、グラデーションのようにまとまった変形リビングに。

広さのある変形リビングは、ソファやローテーブルを複数使いしたおしゃれなレイアウトも可能です。

ダイニングスペースを小上がりにしたことで、動きのあるL字空間に。

全体的にロースタイルの家具を取り入れたことにより、部屋の端まで見通しが良く、窓までの抜けを感じられるL字リビングになりました。

ロースタイルをシンプルなカラーコーディネートでまとめた変形リビング。

心落ち着くブラウンやナチュラルを取り入れることで、独特な形状のリビングでも落ち着いた空間になります。

部屋の間取りによって、適切な家具のサイズやレイアウトは変わってきます。「思ったよりソファが大きかった…」ということがないように、シミュレーションでしっかりチェックすることが大切です。また、好みのテイストやカラーコーデを再現し、全体の見え方も確認してみましょう。

今回のL字・変形リビングの作り方は、いかがでしたでしょうか。間取りの特徴を知らずに家具を選んでしまうと、後にレイアウトに困ってしまうことも少なくはありません。今回のポイントを押さえて、おしゃれで快適に過ごせるリビングを作りましょう。