【アウトドアリビングの施工例】後悔しない設備・屋外家具選びとアウトドアリビングのつくり方

【アウトドアリビングの施工例】後悔しない設備・屋外家具選びとアウトドアリビングのつくり方

自然を満喫できるアウトドアリビングは、自宅内でも特別感のある魅力的な空間。しかし、「あまり利用しなかった・使いにくかった」などの失敗談も聞くと、なかなか施工に踏み切れない方も多いのではないでしょうか。そこで、このコラムでは後悔しないためのアウトドアリビングのつくり方・家具選びをご紹介します。

アウトドアリビングの魅力とは?

アウトドアリビングの魅力は、自宅に居ながら外の空気を味わえて、出先での過ごし方を楽しめること。屋外空間を充実させれば、家での過ごし方の幅がぐっと広がります。様々な使い方ができるアウトドアリビングは、人生を豊かにするための一つのライフスタイルです。

リビングの延長上につくる屋外空間

そもそもアウトドアリビングとは、屋外スペースを室内リビングのように使うことを目的とした空間のこと。家族が集まる場所で、様々な過ごし方があるという点は室内リビングと同じです。そのため、アウトドアリビングは室内リビングの延長上につくることが基本となります。

セカンドリビングとして多様な過ごし方ができる

リビングの延長上につくるアウトドアリビングは、セカンドリビングとして多様な過ごし方ができる空間。室内と異なる点は、外の空気や屋外の開放感を味わえることです。ただ寛ぐだけでも、室内リビングとは異なる自然に囲まれたリラックス感や癒しを感じられます。

アウトドアリビングの良かったこと&後悔したこと

アウトドアリビングには、屋外スペースならではの魅力が豊富にあります。その反面、屋外空間特有のデメリットや、施工後に後悔したという失敗談があるのも事実。アウトドアリビングの良かったこと&後悔したことを事前にチェックして、快適に過ごせるアウトドアリビングを作りましょう。

アウトドアリビングの良かったこと・メリット

アウトドアリビングの良かったことやメリットには、屋外空間だからこそ実現できる過ごし方や、自宅という利点を活かした使い方があります。アウトドアリビングという特別感のある空間をつくることで、自宅での暮らしをより豊かにすることが可能です。

■自宅にいながら外の空気を味わえる

アウトドアリビングは、自宅にいながら外の空気を味わえる点が魅力のひとつ。風や光を感じながらリラックスして過ごしたり、気分をリフレッシュさせるなどの使い方は、屋外空間ならではです。

■バーベキューなどのアウトドアが楽しめる

アウトドアリビングがあれば、バーベキューやキャンプといったアウトドアを自宅で楽しむことが可能です。遠出する準備や時間をかける手間がなく、いつでも気軽に行える点が魅力ですね。

■子供やペットの遊び場になる

自宅につくるアウトドアリビングは、子供やペットの安全な遊び場として使える点もメリット。室内のリビングから遊んでいる様子を見守ることができ、安全性の高いスペースとして使えます。

■リビングから続く空間を広く感じられる

リビングとアウトドアリビングをひとつながりにすると、双方の空間をより広く感じられるというメリットがあります。そのため、アウトドアリビングは室内リビングの隣に作ることが基本です。

アウトドアリビングの後悔したこと・デメリット

アウトドアリビングは良かったこと・メリットがある反面、後悔したこと・デメリットも存在します。施工で失敗しないよう事前にチェックしておきましょう。よくある失敗を把握していれば、アウトドアリビングづくりに役立てることが可能です。

■定期的にメンテナンスが要る

アウトドアリビングにメンテナンスは必須です。屋外は雨風にさらされるなど室内より環境が厳しく、放っておくと設備や家具の劣化が進行してしまいます。定期的な手入れが必要になるので、その点は必ず頭に入れておきましょう。

■周囲の視線が気になる

アウトドアリビングの後悔で多いものが、周囲の視線が気になって寛げないこと。そうなると、せっかくの屋外空間でリラックスできません。フェンスやシェードといった目隠し効果のある設備を導入するなど、周囲の視線が気にならない環境づくりが必要です。

■夏は虫対策が必要

屋外であるアウトドアリビングは、暖かい季節になると虫が発生しやすくなります。特にガーデニングを行っていて植物が多い場合は、虫が集まりやすくなるため注意が必要。線香を炊いたり、虫よけスプレーを使って事前に虫が出にくい対策をしましょう。

■使いにくい時期や季節がある

アウトドアリビングは、梅雨時や肌寒い時期では使いにくい場合も。使う頻度が低くなり、結局使わなくなったというケースも多くあります。雨対策で屋根付きにしたり、ストーブなどの暖房器具を設置し、1年を通して快適に使える屋外空間を目指しましょう。

アウトドアリビングをつくる前に考えたいことや基本の作り方

アウトドアリビングには、作る前に考えておくべきことや作り方の基本があります。その点を事前に確認しておけば、スムーズに屋外空間の施工を進めることが可能です。アウトドアリビングを作った後に後悔しないよう、基本となる考え方やつくり方を把握しておきましょう。

アウトドアリビングでの過ごし方を考える

アウトドアリビングは、過ごし方をイメージして施工を検討することが重要です。そのため、屋外スペースではどのような過ごし方ができるかを確認していきましょう。理想の過ごし方があれば、必要な設備や設置する家具など、アウトドアリビング作りの方向性を決めることができます。

家族との団らん・お子様が遊びやすい

アウトドアリビングは、家族との団らんやお子さまの安全な遊び場として、室内リビングのように使うことが可能です。セカンドリビングともいわれるアウトドアリビングは、室内リビングとつなげることで、家族が集まりやすく過ごしやすい空間となります。

バーベキューやおうちキャンプを楽しむ

バーベキューやおうちキャンプなどのアウトドアなイベントは、人気が高いアウトドアリビングでの過ごし方。屋外用のダイニング家具を充実させれば、来客を呼んで大人数で食事を楽しめます。おうちキャンプも気軽に行いやすく、外出せずにアウトドア気分を満喫することが可能です。

気分を変えて仕事ができる場所

アウトドアリビングは、気分を変えて仕事をする場所にもなります。外の空気を感じられる心地の良い環境で仕事ができるため、在宅ワークで疲れている方におすすめです。このように、アウトドアリビングはカフェでの過ごし方も取り入れることができますね。

四季の移ろいを味わう

アウトドアリビングは遊び場や食卓、作業場として過ごす以外に、四季の移ろいを味わう場所としても利用可能。景色の良い屋外空間をつくれば、外の風景や季節を楽しみやすくなりますね。また、室内リビングからも眺められるアウトドアリビングなら、梅雨時や冬などは外に出ずとも風景を楽しめます。

全体のデザイン・テイストを決める

全体のデザイン・テイストを揃えれば、統一感のあるアウトドアリビングを作ることが可能。そのためには、事前にアウトドアリビングのテーマを決め、それに沿った設備・家具選びが重要です。まとまりのある空間はすっきりと感じられ、寛ぎやすい印象を与えます。

旅行気分を自宅で味わえるリゾートテイストにする

リゾートテイストは、外の空気を楽しめるアウトドアリビングと非常に相性が良いコーディネート。アウトドアリビングのもつ開放感・リラックス感を、より引き立てるテイストです。自宅に居ながら旅先のホテルのような空間を演出し、特別な寛ぎをもたらします。

室内リビングと屋外リビングの統一感を意識する

アウトドアリビングは、室内リビングとの統一感を意識したコーディネートが重要。屋外リビングと室内リビングのスタイルを統一すれば、ひとつながりになったような印象を与えられます。部屋を広く感じられて、ゆったりとした時間を過ごせますね。

おしゃれなデザインの家具でカフェ空間をつくる

おしゃれなデザインのテーブルやチェアを設置したカフェ風スタイルは、アウトドアリビングで人気のコーディネート。自分好みの家具を取り入れた空間は、寛ぎやすく利用頻度も高くなるものです。軽食や仕事をする、居心地の良いスペースとして活躍します。

アウトドアリビングの基本的な作り方を把握する

アウトドアリビングの施工を始める前に、空間づくりの基本的な部分は必ずチェックすること。基本を抑えることで、利用頻度の高いアウトドアリビングが作りやすくなります。快適な屋外空間を叶えて、自宅での暮らしをより豊かにしましょう。

アウトドアリビングの間取りを考える(基本はリビングの隣)

アウトドアリビングを設置する場所は、リビングの隣が基本。なぜなら、リビングは人が集まりやすい場所のため、アウトドアリビングを活用しやすくなるからです。2階に設置する場合も同様で、子供部屋や寝室の隣ではなく、リビングスペースの隣に設置し、使用頻度が高くなる屋外空間を作りましょう。

洗濯物干しスペースは別に確保する

可能であれば、アウトドアリビングと洗濯物干しスペースは分けて確保するのがおすすめ。洗濯物があると生活感が出てしまい、おしゃれにコーディネートされたアウトドアリビングがもったいなく感じてしまいます。また、BBQなど食事のにおいが洗濯物に移る心配もあるので、基本的には分ける間取りを検討しましょう。

リビングからバルコニーをシームレスに繋ぐ

アウトドアリビングを作る際は、室内リビングからバルコニーやテラスなどの屋外リビングを、シームレスに繋ぐことが基本。そのためには、室内と屋外の段差を無くしたり、床の材質を合わせて作ると良いでしょう。室内と屋外がひと続きな印象を与え、ひとつの空間として広くみせることができます。

アウトドアリビングを快適にする設備を整える

快適なアウトドアリビングを作るためには、設備を整えることが重要。夏に長時間でも過ごしやすい屋根の設置や、食事をする機会が多い場合にはシンクを設置するなど、過ごし方に合わせて設備を充実させましょう。

【スペース別】アウトドアリビングを施工できる場所と作る際のポイント

自宅に作るアウトドアリビングの施工場所は、1階・2階以上・屋上の3種類に分けられます。快適な屋外空間を叶えるためには、場所ごとにある作り方のポイントを把握することが重要です。それぞれの特徴を把握して、自宅での最適な設置場所や、アウトドアリビングのレイアウト・設備などを決定しましょう。

1階に施工するケース:作り方のポイントや特徴

アウトドアリビングを1階に施工するケースでは、庭や中庭などを使用できるため、スペースを広く確保しやすい点が特徴。また、2階や屋上と比べると高さが低く、プライバシーを守る目隠し対策の必要性が高くなります。1階の場合は、そういった特徴や懸念点をふまえたアウトドアリビング作りが必須です。

1階は芝生の庭やウッドデッキを広く使いやすい

1階にアウトドアリビングを設置するメリットは、芝生やウッドデッキを取り入れた比較的広いスペースを確保できる点。また、1階のリビングは人が集まりやすいと考えられるので、リビングの隣なら利用しやすいアウトドアリビングを叶えられますね。

目隠し効果のあるフェンスや壁を設置する

1階のアウトドアリビングは高さが無いため周りから見えやすく、自宅周辺の環境によっては目隠し効果のあるフェンスや壁の設置が必要です。プライバシーが確保されてないと、いくら整った屋外空間でも視線が気になり寛げません。目隠し対策を取り入れて、リラックスして過ごせる屋外空間を作りましょう。

屋根が作れる東屋 (ガゼボ) と合わせて家具をレイアウト

東屋(ガゼボ)とは、風景を楽しむために設ける屋根付きの設備。アウトドアリビングでは、東屋にソファやベンチといった家具を組み合わせるコーディネートが人気です。屋根付きのため日差しを遮り、雨の日でも利用しやすくなるので屋外空間の快適性がアップします。

2階以上に施工するケース:作り方のポイントや特徴

2階以上のベランダ・バルコニーに施工するケースでは、アウトドアリビングをつくる場所や、屋外空間を演出する工夫が大事。2階以上のアウトドアリビングは1階に比べて、広いスペースを確保しにくくなります。それを踏まえて、2階以上でも自然を感じられて、ゆったり寛げる施工の計画が必要です。

面積が狭くなりがちのため設計の段階で広さを考える

2階以上のベランダ・バルコニーに施工するケースでは、面積が狭くなりがちです。そのため、設計の段階で広さを考えて、レイアウトしたい家具や設備などを事前に把握しておくことが重要です。ある程度余裕のある空間づくりを設計し、開放感のあるアウトドアリビングを叶えましょう。

ガーデニング・グリーンで自然を感じられる場所に

アウトドアリビングを2階以上に施工する際は、自然を感じられる空間づくりがポイントになります。そのため、2階でも季節感を演出できる、ガーデニング・グリーンなどの観葉植物を使ったコーディネートがおすすめ。癒し効果がありアウトドアリビングとの相性も良いので、積極的に取り入れましょう。

ロケーションによっては眺めの良さを活かす

2階以上にアウトドアリビングつくる場合は、ロケーションを考えて施工場所を考えることも重要。高さのある2階は、設置場所を選んで眺めの良さを活かすことが可能です。見晴らしの良いアウトドアリビングは、開放感やリラックス感をより引き立たせてくれます。

屋上に施工するケース:作り方のポイントや特徴

アウトドアリビングを屋上に施工するケースは、開放感のある空間を作りやすいことが最大の魅力。周辺環境や屋上の高さによっては、目隠し対策が必要なく、屋上の眺めの良さを存分に活かせます。ただし、1階や2階のアウトドアリビングと違い室内リビングとつながっていないため、設備に注意して屋外空間を作りましょう。

空を近く感じられる開放感のある空間づくり

屋上アウトドアリビングの良さは、なんといっても空を近く感じられる開放感にあります。その魅力を存分に味わえるように、あえて屋根を付けない空間づくりも良いですね。日よけが欲しい場合は、出し入れが容易なパラソルや、開閉式のサンルーフなどがおすすめです。

シンクを設置して使い勝手を良くする

屋上のアウトドアリビングは、シンクなどの設備を充実させて使い勝手の良い空間をつくりましょう。1階や2階のアウトドアリビングは室内と隣接しているので、設備がなくてもそこまで不便ではありません。しかし、完全に独立した空間になる屋上は、設備がないと不便なため必要性も高くなります。

屋上は目隠しがなくても視線が気になりにくい

屋上は1階や2階に比べて高さがあり、目隠しが無くても周囲の目線が気になりにくい点がメリット。周りの環境にもよりますが、高さのあるフェンスや壁を設置する必要性が低いです。目隠し対策が必要なければ、見晴らしの良さを保てて、外の空気を存分に味わえる屋外空間を作れますね。

アウトドアリビングは後付けが難しい

アウトドアリビングは1階・2階・屋上と、設置できる場所は様々ですが、後付けでの設置は難しいため注意が必要です。施工前の段階で、アウトドアリビングを含む間取りを十分に考える必要があります。ライフスタイルに適した設置場所を選び、快適な屋外空間をつくりましょう。

アウトドアリビングに取り入れたい設備・装飾

ウッドデッキを設置する

アウトドアリビングで人気があり施工例が多いウッドデッキ。天然木・人工木の2種類があり、天然木は木の風合いを楽しめる点がメリットで、人工木はメンテナンスが簡単な点がメリットです。どちらも種類やカラーが豊富に展開されています。

■自然の風合いがアウトドアリビングにマッチする

天然木は温かみのある質感やひとつひとつ異なる木目、木の香りなどが魅力。自然な風合いがアウトドアリビングにマッチするため、自然に囲まれて過ごしたい屋外空間の質を高めてくれます。ただし、定期的にメンテナンスは必要になるので、その手間を省きたい方は人工木がおすすめです。

■リビングと近い色でひとつながりの空間にできる

アウトドアリビングにウッドデッキを設置する際は、隣接する室内リビングの床と近い色を選ぶといいでしょう。室内リビングと屋外リビングにひとつながりな印象が生まれ、空間を広く感じられます。開放感を演出し、より寛ぎのあるアウトドアリビングを作ることが可能です。

オーニングや東屋などの屋根を付ける

オーニングは日よけ・雨よけという意味を持ち、シェードやテント、タープなどの総称。東屋は柱と屋根で建てられる小屋のことです。このような屋根の付く設備は、アウトドアリビングには積極的に取り入れたいもの。自宅の屋外空間に適したオーニング・東屋を選び、快適性を向上させましょう。

■日差しが強い日でも快適に過ごせる

アウトドアリビングに屋根を付ければ、日差しが強い日でも快適に過ごせる環境が整います。アウトドアリビングでの失敗談は、このような屋根の設備を整えていないことが多いです。設備を充実させて、気軽に利用しやすい屋外空間をつくりましょう。

アウトドアリビングを雨の日でも使える

オーニングや屋根を設置すれば、雨の日でも使えるアウトドアリビングが叶います。外出しにくい雨の日でも、自宅の外空間でリラックスして寛ぐことが可能です。また、オーニングは駆動式にすれば、その日の天気や日差しの強さによって出し入れができますね。

ハンモックやテントをレイアウト

ハンモックやテントをアウトドアリビングにレイアウトすれば、自宅でキャンプ気分を楽しむことができます。ベランダ+グラマラス+キャンピングを組み合わせたベランピングという造語も存在し、アウトドアリビングで人気を博すスタイルです。

アウトドアリビングならではの過ごし方が叶う

キャンプに出かけた時のように、風や日の光を感じながら思いきり楽しむことは、アウトドアリビングならではの過ごし方と言えるでしょう。外出してアウトドアを楽しむよりも手間暇がかからず、気軽にいつでも行える点が魅力ですね。

■屋外空間のインテリア性がアップする

ハンモックやテントなどキャンプで使われる設備を取り入れることで、アウトドアテイストな屋外空間をつくれます。インテリア性の高いおしゃれな空間をつくれるため、アウトドアブランドに注目してコーディネートをするのも良いですね。

照明設備を導入する

アウトドアリビングには、照明の設備もおすすめ。照明やろうそくの灯りなどのライティングを活用することで、夜も利用できて日中とはまた異なる雰囲気の屋外空間をつくれます。インテリアとしても効果が高く、おしゃれなアウトドアリビングを演出できますね。

■夜でも楽しめるアウトドアリビングをつくれる

照明を導入すれば、夜のひとときを楽しめるアウトドアリビングを作れます。昼間の開放感やリラックス感とは違ったムード溢れる屋外空間を演出する照明は、寛ぎの幅を広げてくれるインテリアです。照明を取り入れて、素敵なナイトシーンを送れるアウトドアリビングをつくってみてはいかがでしょうか。

■安全のため水濡れ防止のカバーを取り入れる

アウトドアリビングに取り入れる照明は、必ず水漏れ防止カバーを取り入れましょう。その他ではソーラー式や、万が一漏電しても感電の心配がないローボルトタイプのLEDも屋外の照明設備にはおすすめ。安全な照明設備で、おしゃれなアウトドアリビングを満喫しましょう。

屋外スペースにシンクを備える

アウトドアリビングにシンクを備えれば、より快適に屋外スペースで過ごせます。屋外での過ごし方を考えて、施工の段階から検討してもいいですし、シンクであれば後付けで導入できる簡易タイプも。設備を整えて、利用しやすい環境をつくりましょう。

■バーベキューなどの食事や料理がはかどる

アウトドアリビングをバーベキューなどの食事で使うことを想定している方は、シンクの導入が特におすすめ。料理を運んだり洗い物を片したりする際に、屋外と室内リビングのキッチンを行き来する手間が省けて、アウトドアリビングでの料理がはかどります。

■ガーデニングやプールの際も便利

アウトドアリビングのシンクは、料理以外の過ごし方でも活躍するでしょう。ガーデニングでの水やりや、子供が遊ぶプールの水入れなども手軽に行えます。このように、アウトドアリビングはシンクがあると便利なシーンが多く、優先して取り入れたい設備です。

特に室内と隣接していない屋上のアウトドアリビングは、シンクが必須といえます。独立したアウトドアリビングは、室内との行き来が面倒なためです。シンクがないと過ごし方の幅が狭まってしまい、使う機会も減ってしまうので必ず取り入れましょう。

後悔しないために知っておきたいアウトドアリビングの注意点

アウトドアリビングは「思ったより使いにくかった」「徐々に使わなくなってしまった」という例が多くあります。そこで、こちらの章では後悔しないために知っておきたい注意点をご紹介。施工後に問題が発覚しないよう、事前に気を付ける箇所を把握してアウトドアリビングをつくりましょう。

雨や台風などの悪天候を考慮して家具を選ぶ

屋外スペースにつくるアウトドアリビングは、雨や台風などの悪天候を考慮した家具選びが必須。屋外は室内よりも環境が厳しく、劣化が速いためです。アウトドアリビングには長持ちする素材・使い勝手の良いデザイン・メンテナンス性に優れた家具が適しています。

外の環境に耐えうる高品質の屋外用家具

室内よりも厳しい環境の屋外では、それに耐えうる家具選びが必要です。室内用の家具ではすぐに劣化してしまうため、屋外用の高品質な家具を選びましょう。ポリエチレンなどのプラスチック製や、アルミ・ステンレスといった金属製のように、耐久性が高く長持ちする素材の家具が屋外には向いています。

軽くて持ち運びやすいものを選ぶ

台風対策として、屋外用の家具は軽くて持ち運びやすいものがおすすめ。持ち運びが比較的容易であれば、一時的に室内へ避難させることができるからです。どうしても室内へ持ち運びができない場合は、ロープなどでしっかり固定をし、なるべく風の影響を受けない場所へ移動させましょう。

メンテナンスが楽な素材のものを選ぶ

外の環境は、室内に比べて汚れが付きやすいことが難点。そのためアウトドアリビングには、メンテナンスが楽な素材の家具を選ぶといいでしょう。特にポリエチレンやアルミといった人工素材がおすすめ。オイルなどの特別なメンテナンスを必要とせず、水洗いで十分汚れが取れるため、屋外空間を清潔に保ちやすいです。

プライバシーを守る目隠しを作る

アウトドアリビングで後悔する理由のひとつに、周囲の視線が気になって寛げないというものがあります。そのため、施工の段階でプライバシーを守る目隠し対策はとても重要です。自宅の屋外スペースの場所や間取りに適した目隠しを整え、リラックスして過ごせる空間をつくりましょう。

ルーバーやフェンスを設置する

目隠し対策として、ルーバーやフェンスの設置は非常に有効です。1階のアウトドアリビングで周辺が住宅街の場合は、周りを囲うように設置してもいいでしょう。外の空気を感じられながらも、プライバシーを守れる空間をつくれます。

塗り壁やタイル壁を高くつくる

塗り壁やタイル壁も、アウトドアリビングの目隠し対策に活躍します。壁を高くつくれば、ルーバーやフェンスよりも目隠し効果があり、プライベートなアウトドアリビング空間をつくることが可能です。壁を高くすると室内のような雰囲気もでて、ひとつながりで開放的な印象を与えられますね。

樹木やタープ・東屋で見えにくくする

ガーデニングの樹木を壁代わりにして、目隠しに活用する方法もあります。その他には、タープといわれる日差しや雨を防ぐ布状の屋根も、外から見えにくくすることが可能です。同じ屋根でいうと、東屋も視線を遮れるため、プライバシーを守れるでしょう。

屋上にアウトドアリビングをつくる

高さのある屋上にアウトドアリビングを設置することも、プライバシーを守る一つの方法です。周囲より屋外スペースが高い位置にあれば視線を遮れて、目隠しのためのフェンスや外構をつくる必要がなくなります。目隠しがない分、眺めの良さを活かし開放的な空間を演出できますね。

定期的にメンテナンスをする

アウトドアリビングは室内と同じように、定期的なメンテナンスや掃除が必須です。清潔な屋外空間を持続できれば、設備や家具が長持ちしますし、いつでも気持ちよく利用することができます。設備によってメンテナンスの多さは変わりますが、綺麗に保つことを意識しましょう。

室内同様に床・壁の掃除をして綺麗に保つ

アウトドアリビングの床や壁は、室内同様に掃除をして綺麗に保ちましょう。掃除の仕方は、ほうきやちりとりでゴミを取ったり、汚れが目立つ箇所は中性洗剤とスポンジで汚れを落とすと良いです。細かい汚れは最後に水拭きをすれば、清潔なアウトドアリビングを保てます。

ウッドデッキは年に1度防水・防腐処理をする

日頃の手入れは床や壁と同じで問題ないですが、ウッドデッキは年に1度くらいの頻度で、防水・防腐処理といったメンテナンスが必要。日々使っているうちに、そういった塗装は徐々に剥がれていきます。腐食が進んでからでは遅いので、後悔しないためにウッドデッキを綺麗に保つメンテナンスを必ず行いましょう。

排水の設備を取り入れる

アウトドアリビングには排水の対策も必要です。排水設備がないと雨水などが溜まってしまい、汚れたり虫が発生する原因になります。アウトドアリビングを清潔に保つためには排水の設置と、排水溝がごみで詰まらないよう定期的に掃除を行いましょう。

虫対策を実施する

アウトドアリビングを後悔した例で、虫対策を怠ってしまったという失敗は非常に多いです。屋外スペースを使いたい暖かい時期に、虫は発生しやすくなります。虫が現れないよう事前準備をして、アウトドアリビングで快適な時間を過ごしましょう。

塀などにコンクリートやタイルを用いる

アウトドアリビングに虫をなるべく寄せ付けないためには、塀や床にコンクリートやタイルを用いるといいでしょう。虫は植栽や土などの湿った場所に集まりやすい習性があるため、水の渇きが良かったり、水を弾く素材を取り入れれば発生しにくくなります。

ハーブ系の植物・アロマを取り入れる

虫対策には、ハーブ系の植物・アロマをアウトドアリビングに取り入れることも有効な手段。ミントやレモングラスといったハーブは、虫が嫌いな匂いや物質を分泌するため、虫よけ効果があります。アウトドアリビングのガーデニングに用いれば、グリーンをプラスできる&虫対策になるという一石二鳥の植物です。

照明はLEDを使用する

虫対策を目的に、アウトドアリビングにはLED照明を選びましょう。白熱球の灯りは紫外線を含んでいて、それを頼りに移動する習性を持つ虫を集めてしまいます。LED照明は紫外線量が少なく虫が寄り付きにくいため、アウトドアリビングへの導入におすすめです。

虫よけスプレーを噴霧しておく

アウトドアリビングの虫対策には、虫よけスプレーも使えます。即効性が高く、手軽に対策できる点がメリットです。虫は特に水分を含む植物や土など、湿った場所に集まりやすい習性があるので、ガーデニングを検討している方は虫よけスプレーでの対策を必ず行いましょう。

アウトドアリビングに設置する屋外用家具は過ごし方・機能性で選ぶ

アウトドアリビングに設置する屋外用家具は、過ごし方と機能性の2つを基準に選ぶことがポイント。屋外用家具にはソファやカウチ、チェアなど様々な種類があります。ゆったり過ごしたい方はソファ、食事を楽しみたい方はダイニングセットなど、過ごし方に適した高機能の屋外用家具を取り入れましょう。

リラックスして寛ぐ空間をつくる屋外用家具

アウトドアリビングをリラックスして寛げる空間にしたい方には、長時間座っても身体が痛くなりにくいソファがおすすめ。ソファは心身が休まるスペースを、屋外空間につくれます。ローテーブルをセットでレイアウトすれば、飲み物などが置けて使い勝手が良くなりますね。

■充実した時間を過ごせるソファ

2人掛け以上のソファなら横になって昼寝をしたり、脚を伸ばして寛ぐことが可能。1人掛けソファなら腰をかけ、軽食や読書を楽しむのも素敵ですね。ゆったりと身をゆだねてリラックスできるソファは、アウトドアリビングで過ごす時間を充実させます。

■ローテーブルを取り入れて快適に過ごす

ソファの前などに設置して使用する、背の低いテーブル。ローテーブルがあれば物を置けるため、アウトドアリビングの過ごし方が快適になります。コーディネートに合わせてローテーブルのサイズや形状を決めて、使い心地の良い屋外空間を叶えましょう。

カフェのように利用できる空間をつくる屋外用家具

カフェのように食事や作業がしやすいアウトドアリビングをつくる場合は、ソファやチェアなどの座る家具に対して、高さのあるテーブルを選びましょう。チェア座面からテーブル天板までの高さを「差尺」と言いますが、420mm前後を目安に組み合わせれば快適に使えます。

■ラウンジチェアで心地よい時間を過ごす

室内リビングのように、アウトドアリビングで寛いだり食事が楽しめる屋外用のラウンジチェア。単品使いはもちろん、ダイニングテーブルやカフェテーブルとの相性も抜群です。流線形に編み込まれたフォルムが身体を優しく支えて、リラックタイムを実現。

■心地の良い作業スペースとしても使える

アウトドアリビングのダイニングセットは、食事を楽しむ以外に心地の良い作業スペースとしても活用できます。作業をする頻度の方が高ければ、よりコンパクトで使い勝手の良いダイニングセットでもいいでしょう。外の空気にあたりながら、気分をリフレッシュさせて仕事ができるため作業が捗ります。

大人数でひとときを楽しむ空間をつくる屋外用家具

アウトドアリビングを広いスペースで確保できる場合は、家族や友人と大人数でひとときを楽しめる空間をつくるのも素敵ですね。屋外用家具を多くレイアウトして、気軽に来客を呼びやすく、ホームパーティなどを楽しめる空間が叶います。

■ソファをL字に組んで団欒を過ごす

大人数で使うことを目的としたアウトドアリビングには、L字に組んだソファを設置してみてはいかがでしょうか。目線を合わせやすくコミュニケーションを取りやすいという点が、対角線上に座るL字ソファのメリットです。そのため、団欒を囲むのに適した屋外空間をつくれます。

■テーブルセットでバーベキューなどを楽しむ

アウトドアリビングを使い、大人数でバーベキューなどの食事を楽しみたい場合は、テーブルセットをレイアウトしましょう。ダイニングテーブルに組む家具は、チェア以外にベンチもおすすめ。ベンチは座る人数が限定されないため、お子様と座れる点が魅力で来客にも対応しやすくなります。

リゾートホテルのような特別感のある空間をつくる屋外用家具

旅先のリゾートホテルのような特別感のあるアウトドアリビングは、非日常的な寛ぎを得られます。そんな屋外空間をつくる場合は、リゾートテイストを演出する編み込みデザインや、室内リビングで使うことが少ない家具を取り入れましょう。あえて室内と差別化を図ることで、屋外の特別感を惹き立たせることが可能です。

■ラウンジャーをレイアウトして贅沢に寛ぐ

ラウンジャーとは、屋外空間で寛ぐことに適した大きなチェア。日光浴をするためのものでサンラウンジャーとも呼ばれ、ホテルや商業施設で見かけることが多いです。そのため、自宅に設置すれば非日常的なコーディネートを演出できる、インテリア性の高いアイテムとして活躍します。

■サイドテーブルで景色を眺めながら軽食を楽しむ

ラウンジャーやソファといった、寛ぐために使う家具と組み合わせることが多いサイドテーブル。コンパクトサイズで場所を取らずに設置できるため、小スペースのアウトドアリビングにも取り入れやすいアイテムです。様々な小物が置けて、屋外空間の快適性をアップさせることができます。

屋外用家具は高耐久・高機能を選ぶ

外の環境に晒されるアウトドアリビングでは、高耐久・高機能の屋外用家具を選びましょう。特に重量が比較的軽いものや、スタッキングできるデザインがおすすめ。悪天候のときに室内に取り込みやすく、小スペースに置けるので邪魔にならず、使い勝手が良いからです。

優しい印象のアウトドアリビング作り

リゾートホテルを彷彿とさせる特別な空間をご自宅の屋外で実現しませんか。ナチュラル色の屋外用家具をセレクトすることで、穏やかで優しい印象のアウトドアリビングが生まれます。自然と調和する色合いが、日常から離れた特別なひとときを演出します。

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様々な過ごし方を楽しめるアウトドアリビングの実例

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  • No.226 雄大な大地のぬくもりが満たす、安らぎのナチュラルリゾートコーディネート

    No.226 雄大な大地のぬくもりが満たす、安らぎのナチュラルリゾートコーディネート(テーマからコーディネート実例を探す)のページです。こちらのa.flatスタイルは、アジアの風や自然と調和した家具、色合いを取り入れたインテリアコーディネートです。こちらでは雄大な山々や大地のカラーパレットから貰った、ナチュラル感のあるここちよいアースカラーのコーディネートをご紹介。アースカラーズ・スタイルはリゾートテイストをミックスすることもできます。大地のナチュラルな雰囲気と相性よいヒヤシンスソファや無垢材家具を中心に揃えてみてください。その空間をブラウンやベージュのソファカバー、素材感のあるラグで彩れば、広がる大地の中に身を置いたようなリビングが作れるでしょう。

アウトドアリビングづくりに役立つ3D家具配置シミュレーション

3D家具配置シミュレーションは、アウトドアリビングの施工イメージを事前に確認できるツールです。家具のレイアウトだけでなく、設備や間取りも細かく反映できるため、再現度の高いシミュレーションを確認可能。3Dを活用すれば、後悔しないアウトドアリビングが格段につくりやすくなります。

3Dコーディネートサービスで屋外の間取りや家具を検討

a.flatでは3D家具配置シミュレーションを用いた、コーディネートサービスの無料相談を承っています。プロのスタッフが間取りや家具などの、空間づくりのお手伝いをするサービスです。3Dコーディネートサービスを利用して、理想のアウトドアリビングを叶えてみてはいかがでしょうか。

アウトドアリビングを細部まで再現できる3Dシミュレーション

a.flatの3Dシミュレーションは、アウトドアリビングの空間を細部まで再現できる点が魅力。そのため、3Dシミュレーションと実際の施工とのイメージのずれが起きにくく、思い通りの屋外空間をつくることが可能です。後悔しないアウトドアリビングづくりに必ず活用したいツールですね。

床材を選べる

アウトドアリビングで人気のあるウッドデッキやタイル、芝生といった床材を、3Dシミュレーションに反映させてそれぞれのイメージを確認できます。異なる床材を比較し、自分のコーディネートイメージにあったものを見つけることが可能です。

■暗い色のウッドデッキ
木の風合いを感じられる暗い色のウッドデッキ。自宅にいながら、自然に囲まれて外の空気を味わえるアウトドアリビングをつくれます。

■明るい色のウッドデッキ
柔らかなリラックス感を演出する、明るい色のウッドデッキ。室内リビングの床材と色を合わせれば、ひとつながりで広々とした印象を与えます。

■タイル
高級感のあるアウトドアリビングにしたい方は、スタイリッシュなタイルがおすすめ。材質的に汚れにくく劣化もしにくいため、屋外に向いた床材です。

■芝生
アウトドアリビングならではの自然を感じられる芝生。クッション性があるため感触が心地よく、お子さまも安心して遊べます。

壁の高さを変えられる

3Dシミュレーションでは、アウトドアリビングの壁の高さを変えられます。外壁は屋外空間のプライバシーを守る目隠し対策として、非常に大事なものです。周辺環境やアウトドアリビングを設置する階数に応じて、適切な壁の高さを検討しましょう。

■2mの壁を設置
2mはプライベートな空間を演出できる壁の高さ。1階のアウトドアリビングや、視線が気になる周辺環境の場合におすすめです。

■1.1mの壁を設置
安全上必要な1.1mの壁を設置した、開放感のあるアウトドアリビング。目隠し対策があまり必要ない、2階や屋上だと設置しやすい高さです。

ガーデニングのイメージをつくれる

a.flatの3Dシミュレーションは、パキラ・モンステラ・アレカヤシ・ゴムの木など、約20種類の植物をシミュレーションに反映できます。そのため、ワンポイントで植物をレイアウトしたり、植物に囲まれたレイアウトを作ったりと、様々なガーデニングのイメージを確認可能です。グリーンを取り入れる場所や、ガーデニングの規模などを合わせて検討しましょう。

a.flatの店舗紹介

a.flatの店舗では、アウトドアリビング用の家具をお試しいただけます。なかでも目黒通り本店では、テラスに屋外用家具がコーディネートされており、レイアウトイメージをご確認いただくことが可能です。店舗にご来店頂いた際は、質感や使い心地などを是非体験してみてはいかがでしょうか。

■a.flat目黒通り本店
〒152-0031
東京都目黒区中根1-14-15
TEL 03-5731-5563
営業時間 11:00~19:00
定休日 水・木曜(祝日を除く)

■a.flat新宿店
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-12-8
ACNビル 2F
TEL 03-5919-1922
営業時間 12:00~20:00
定休日 火・水曜(祝日を除く)

■a.flat大阪梅田店
〒530-0011
大阪府大阪市北区大深町3-1
グランフロント大阪北館5F
TEL 06-6292-5733
営業時間 11:00~19:00 
定休日 水曜

まとめ

今回は、アウトドアリビングで後悔しないための設備・屋外用家具の選び方や、空間づくりを紹介させて頂きました。屋外スペースは、施工前の事前準備が非常に重要なことがわかりますね。是非コラムを参考に、快適なアウトドアリビングづくりにお役立てください。

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