ベッドのサイズ知識 ~部屋サイズ・使用人数・生活動線に合った選び方~

ベッドのサイズ知識 ~部屋サイズ・使用人数・生活動線に合った選び方~

ベッドは、視覚的に「寝室=ベッド」と言っていいほど、スペースの多くを占める家具です。また、寝室はスペースが限られているケースが多いため、サイズを間違えると快適に過ごせない部屋になってしまいます。そこで、間取りや使用人数のバランスを考えて、あなたに合った適切なサイズのベッドフレームを選びましょう。

適切なベッドサイズとレイアウトでストレスのない寝室に

寝室で日々快適に眠り・過ごすには、ベッドの適切なサイズ選びや配置が重要です。もちろんベッドは大きい方がゆったりと眠ることができますが、コンパクトな寝室では圧迫感が出たり生活動線に影響を与えてしまうため、バランスのよいサイズ選びとレイアウトを心掛ける必要があります。

快適な寝室に欠かせない生活動線の確保

ベッド周辺にしっかりと生活動線が確保された寝室は、安全かつ快適に過ごせます。

寝室サイズと相性のよいベッドサイズ選び

自宅の寝室に合う適切なベッドサイズをレイアウトすれば、開放的でおしゃれな雰囲気に仕上がります。

ベッドフレームの基本サイズ ~高さ・奥行(長さ)・幅~

ベッドは同じサイズ表記でも、横幅や奥行が商品によって変わるため、ベッドフレームの基本的な3つのサイズを必ず確認する必要があります。また、それぞれで寝室の見え方、生活動線、使用人数などに影響を与えます。

ベッドフレームの基本的な3つのサイズ

1. 高さ ⇒ 開放感、立ち座りのしやすさ
2. 長さ・奥行き ⇒ 生活動線
3. 幅 ⇒ 使用可能人数、部屋サイズ

3つのサイズポイントがベッドのサイズ選びやお部屋のレイアウトに大きく影響します。

ベッドやマットレスまでの高さで変わるイメージ・立ち座りしやすさ

ベッドフレームの高さが低いほど、視覚的に寝室を広く見せることができて、マットレスまでの高さがソファの座面高に近い330mm以上あれば立ち座りがしやすくなります。使い勝手やお部屋への印象のバランスを考えて適切な高さのベッドフレーム、マットレスを選びましょう。

視覚的にお部屋を広く見せるローベッド

寝室をできるだけ広く見せたい時は、低いデザインが特長の「ローベッド」がおすすめ。寝室を開放的に見せるテクニックはいくつかありますが、最も効果的なのは主役の家具であるベッドの高さを抑えることです。

ベッドフレームの高さによる開放感の違い

以下はa.flatの代表的なローベッドと、スタンダードな高さのベッドの比較。寝室の広い面積を占めるベッドの高さがこれだけ変わると、見え方が大きく異なるのが分かります。
(下記例のマットレスは全て高さ200mm。チーク・ローベッドv01のマットレスのみ高さ90mm)

寝室を広く見せる効果(◎)

ベッドフレームの高さ=180mm

寝室を広く見せる効果(◎)

ベッドフレームの高さ=300mm

寝室を広く見せる効果(◎)

ベッドフレームの高さ=540mm

寝室を広く見せる効果(〇)

ベッドフレームの高さ=485mm前後

寝室を広く見せる効果(△)

ベッドフレームの高さ=832mm

寝室を広く見せる効果(△)

ベッドフレームの高さ=832mm前後

マットレス上までの高さでも変わる寝室の開放感

ベッドはマットレスの厚みや、マットレス設置面の高さ次第でも大きく印象が変わりますが、同じ厚みのマットレスを選んでもベッドフレームのタイプによって最終的なマットレス上までの高さが変化します。

落とし込み型フレームのベッド

ローベッドの中でも最も開放的な空間を演出できる

マットレス上までの高さ=235mm
ヘッドボード上までの高さ=180mm
(厚さ約200mmのマットレスを置いた例)

ステージ型フレームのベッド

マットレスの厚みがそのまま見た目に反映される

マットレス上までの高さ=400mm
ヘッドボード上までの高さ=485mm
(厚さ約200mmのマットレスを置いた例)

マットレスの厚みでも変わる開放感

ベッドの高さを下げて開放感を演出したい時は、マットレスの厚みでコントロールすることも可能です。

例えば、ヘッドボードの高いベッドでも薄いマットレスを使えばすっきり見せられます。見た目と寝心地の好みに合わせて、ベッドフレームとマットレスのバランスがとれた組み合わせを見つけましょう。

厚さ約285mmのマットレス

マットレス上までの高さ=565mm
ヘッドボード上までの高さ=832mm

厚さ約100mmのマットレス

マットレス上までの高さ=350mm
ヘッドボード上までの高さ=832mm

立ち座りがしやすいベッド

ベッドフレームに立ち座りのしやすさを求めている場合は、マットレスまでの高さが必要です。高さの目安を把握して、快適に立ち座りできるベッドを選びましょう。

マットレスまでの高さ400~500mm前後が立ち座りしやすい

ベッドとマットレスの高さで立ち座りのしやすさが変わるイメージ例を見てみましょう。腰痛持ちの方はソファやチェア同様に、400mm前後以上の高さがあった方が楽に過ごせる傾向にあるようです。
(下記例のマットレスは全て高さ200mm。チーク・ローベッドv01のマットレスのみ高さ90mm)

立ち座りのしやすさ(◎)

マットレス上面までの高さ=500mm前後

立ち座りのしやすさ(◎)

マットレス上面までの高さ=500mm前後

立ち座りのしやすさ(〇)

マットレス上面までの高さ=400mm前後

立ち座りのしやすさ(〇)

マットレス上面までの高さ=400mm前後

立ち座りのしやすさ(△)

マットレス上面までの高さ=300mm前後

立ち座りのしやすさ(×)

マットレス上面までの高さ=200mm前後

マットレスの厚みを変えればローベッドでも立ち座りしやすい

マットレスまでの高さが低いローベッドは立ち座りがしにくくなりますが、そのような時は厚みのあるマットレスと組み合わせれば高さが底上げできます。ローベッドで座り心地も求める方はぜひお試しください。

※この例はマットレス上面までの高さ330mm。プラチナ・ダブルスプリング・マットレスを使用

高すぎる組み合わせにも要注意

マットレスの高さが高すぎると、ベッドから降りるときに転んでしまったり、寝返りで落下し怪我につながることも。また、見た目にも威圧感を感じさせてしまいます。そのようなことが特に起こりやすいのが、厚みのあるマットレスと海外製のベッドフレームを組み合わせるケース。組み合わせた時のマットレスまでの高さをしっかり確認しましょう。

子供やペットがいる方は低めがおすすめ

もし、寝室で過ごしたりお休みされる際に、小さなお子様も一緒の場合は、立ち座りを重視するよりも低めのローベッドがおすすめです。万が一、床に転げ落ちても安全です。また、小型犬などペットを飼っている方もローベッドならベッド上に自ら上がりやすい環境を作れるでしょう。

ベッドの幅と奥行(長さ)で変わるイメージやレイアウト・生活動線

同じサイズのベッドでも、ベッドフレームの種類によって幅と奥行が異なります。ベッドフレームの幅、奥行が広めだとゆったりとした印象になりますが、生活動線に影響が出たり入り口やクローゼットの扉が開かなくなる場合も。同サイズのベッドでも、寝室の間取りに合わせたベッドフレームを選びましょう。

ゆったりとした印象を演出しやすい幅が広いベッド

下記の表のように、同じダブルベッドでも幅サイズが全く異なります。フレーム幅がマットレスの幅よりも一回り大きいサイズのベッドは生活動線への影響もありますが、リゾートのような贅沢な雰囲気を演出できます。

ベッドのシリーズごとに異なるフレームの幅

最も幅サイズが広いベッドと、最も狭いベッドを比較すると、最大で幅が250mmも異なることが分かります。部屋に合わせてベッドサイズを選んだり、どのような雰囲気に見せたいのか考えてみましょう。

低さ+幅の広さ=寝室のゆったり感に繋がる

寝室をゆったり見せるには、ベッドの低さも左右します。幅が広くて高さもあると存在感が強く圧迫感が出てしまうため、その際は「低くて幅が広いベッド」を選ぶとすっきり見えるでしょう。

特に、ヘッドボードも無いミニマルなデザインのローベッドフレームは、シンプルながらも開放的でゆったりとした雰囲気を生み出してくれます。

複数台置くときは"低くて幅が狭いベッド"

ツイン使いやキング使いなど、複数台ベッドを置く場合、幅が広いベッドだと動線がとれなくなるケースも。そのような時は「低くて幅が狭いベッド」がおすすめ。寝室を開放的に見せながらも、快適に過ごせる生活動線を確保できるはずです。

コンパクトな間取りにも設置しやすいベッド

寝室はコンパクトな間取りが多いため、ベッドやサイドテーブルなどの家具を置くと生活動線の確保に困るケースが多々あります。そのような時でも快適に過ごせるレイアウトを組みたい場合は「幅・奥行が狭いベッドフレーム」がおすすめです。マットレスのサイズにできるだけ近いベッドフレームを探してみましょう。

ベッドフレームとマットレスサイズの幅・奥行

幅や奥行が広いベッドは生活動線が狭くなり、幅・奥行がコンパクトなベッド(マットレスの幅・奥行とサイズの誤差が少ないベッド)は生活動線が確保しやすくなることが分かります。

マットレスの幅・奥行とサイズ誤差が少ないベッドは配置しやすい

同じ広さの寝室にダブルサイズのベッドをレイアウトした比較です。幅・奥行きがコンパクトなベッドは、ベッド周辺に広々とした生活動線がとれており、ベッド自体の高さはあるもののすっきりとした印象です。

幅・奥行がコンパクトなベッド

ベッド (ダブル) = 幅1450 / 奥行2080mm
マットレス (ダブル) = 幅1400 / 奥行1970mm

幅や奥行が広いベッド

ベッド (ダブル) = 幅1700 / 奥行2155mm
マットレス (ダブル) = 幅1400 / 奥行1970mm

ベッドの奥行(長さ)で変わる生活動線のサイズ

異なる奥行のベッドフレームを同じ部屋で配置、向きも同じにした状態で比較して、寝室のバルコニーに出る際の生活動線の違いを見てみましょう。ベッドの奥行(長さ)が重要ということが良く分かるはずです。
(※比較した部屋のサイズは奥行2600mmの設定。)

奥行サイズ(2170mm)が長いベッド

生活動線は430mm ⇒ 生活動線が狭くなる

奥行サイズ(2080mm)が短いベッド

生活動線は520mm ⇒ 生活動線が広くなる

ベッドの高さが低ければ歩きやすい

上記の比較の通り、奥行が長いベッドは生活動線が狭くなりますが、ローベッドなら脚にベッドが触れにくく、さらに圧迫感も感じにくいため、少し歩きやすくなります。

ベッドの奥行 : 2240mm
生活動線 : 360mm

ベッドサイズ(幅)で変わる使用可能な人数

ベッドサイズによって、使用可能人数や寝心地のゆとりに大きな差が出ます。間取りによっては一人でゆったり休めるサイズを選べたり、二人でも余裕のあるサイズを選んでおけば将来的に小さなお子様と一緒に使えることも。今だけではなく、今後のライフスタイルを考えたベッドサイズ選びが重要です。

マットレスの大きさ・幅で使用可能人数が決まる【シングル~クイーンサイズ】

シングルベッド

セミダブルベッド

ダブルベッド

クイーンベッド

マットレスの大きさ・幅によって使用できる人数が変わるため、ライフスタイルに合ったマットレスサイズを選びましょう。次からは、一般的な日本規格のマットレスサイズでシングル、セミダブル、ダブル、クイーンの計4サイズに加えて、シングル2台を並べたキングサイズ使いの違いを比較してみます。

シングルとセミダブルの差:幅230mm

シングル(=マットレス幅970mm)

シングルベッドは大人一人使用の一般的なサイズです。一人暮らしにもおすすめ。

セミダブル(=マットレス幅1200mm)

セミダブルベッドは男性が寝返りをうっても余裕があるサイズです。

ダブルとクイーンの差:幅200mm

ダブル(=マットレス幅1400mm)

ダブルベッドは大人二人使用の一般的なサイズです。二人暮らしで最も使用されています。

クイーン(=マットレス幅1600mm)

クイーンベッドは二人でゆったり、小さなお子様と一緒に寝るスペースも生まれます。

クイーンとキングサイズの差:幅340mm

クイーン(=マットレス幅1600mm)

※日本製の一般的なクイーンサイズ

キング(=マットレス幅1940mm)

※シングルサイズを2台並列

キング使いはシングルを2台並列することで、クイーンサイズよりさらにゆとりをもっておやすみいただけます。また、将来的にシングルを離してツイン使い、またはシングル2台をそれぞれ別の部屋で使うなど、ライフスタイルの変化に合わせた使い方ができるのがキング使いの大きなメリットです。

一人暮らしでシングル

二人でゆったりシングル×2

お子様と三人でキング使い

マットレスは海外と日本でサイズが異なるため注意

以下はマットレスサイズ(幅)を比較した一覧表です。シングル、セミダブル、ダブルのサイズは日本と海外でさほど変わりませんが、それ以上のサイズは海外メーカーと大きく異なるのが見てとれます。そのため、ベッドフレームとマットレスをセットで購入する時はサイズの相性など注意しましょう。

~部屋サイズ別~ ベッドのサイズ目安&レイアウト例(6畳~12畳)

ベッドフレームの配置を考えるにあたって、生活動線やその他家具とのスペースを確保するために、どれほどの面積が必要なのかを把握することが大切です。以下の目安表では、ワンルームやベッドルームといったライフスタイル別の一般的な間取りごとに最適なフレームの組み合わせを掲載しています。

ベッドルームに配置する際のベッドサイズ目安

・4.5畳

シングル
セミダブルベッド

ダブルベッド

一人暮らしではセミダブルならゆったり寝れます。二人暮らしの際は、ダブルを配置すると、少し窮屈になる可能性があります。

・6畳

ダブルベッド
クイーンベッド

開放感を重視するならダブルベッドを。広々とした寝心地を求める際はクイーンベッドがおすすめです。クイーンを置く場合は、他の家具を減らしましょう。

・8畳

ダブルベッド
クイーンベッド
シングルベッド×2

基本はクイーンベッドでも問題無し。各々がゆったり寝たい、お子様と三人で寝たい際はシングルベッドの2台置きも可能です。

・10畳

クイーンベッド
シングルベッド×2
セミダブル×2

間取りにゆとりがあるため希望のベッドサイズを置けるだけでなく、その他の収納家具などが自由に配置することができます。

ワンルームに配置する際のベッドサイズ目安

・6畳

シングルベッド

スペースが限られるためシングルベッドが基本。特に部屋を広く見せてくれるロータイプや脚付きマットレスがおすすめです。

・8畳

シングルベッド
セミダブルベッド

ソファを設置しやすいのはシングルベッド。日々ゆとりを持って寝たい方はセミダブルベッドでもOK。

・10畳

セミダブルベッド
ダブルベッド

部屋にゆとりがあるため一人暮らしならセミダブル、二人暮らしならダブルでも問題ありません。

・12畳

ダブルベッド
クイーンベッド

部屋をゆったりと使えるためダブルベッドでも配置が可能に。自由度が高い贅沢なワンルームです。

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a.flatのベッド一覧表

a.flatで販売しているベッドシリーズの一覧表を紹介します。各ベッドによって異なるサイズの違いやその他情報などを比較することができます。特に幅や奥行きは部屋に配置する際、重要なポイントです。ご自身にとってベストなサイズ感やデザインのベッドを見つけましょう。

※幅の表記は、S=シングル、SD=セミダブル、D=ダブル、Q=クイーン、となります。

イメージ

素材

奥行き (長さ)

高さ

マットレス 設置面高さ

組立

備考

チーク・ローベッドv01
(SD)

チーク突板

S:1120
SD:1320
D:1320
Q:1520

2170

300

200


完全組立式

脚無し
も有り

チーク・ローベッドv02 (SD)

チーク突板

S:1120
SD:1320
D:1320
Q:1520

2170

485

200


完全組立式

脚無し
も有り

チーク・ローベッドv03
(SD)

チーク突板

S:1120
SD:1320
D:1320
Q:1520

2170

200

200


完全組立式

脚無し
も有り

コト・ローベッドv01
(SD)

ポプラ無垢
オーク突板

S:1270
SD:1500
D:1700
Q:1900

2155

540

30


完全組立式

マットレス
落とし込み
タイプ

コト・ローベッドv02
(SD)

ヘッド:
ポプラ無垢
フレーム:
オーク突板

S:1270
SD:1500
D:1700
Q:1900

2240

540

30


完全組立式

マットレス
落とし込み
タイプ

ムク・ベッドv01
(SD)

ヘッド:
アッシュ無垢
フレーム:
アッシュ突板

S:1020
SD:1250
D:1450
Q:1650

2170

832

270


完全組立式

ヘッドボード収納有り

ムク・ベッドv02
(SD)

ヘッド:
アッシュ無垢
フレーム:
アッシュ突板

S:1020
SD:1250
D:1450
Q:1650

2080

832

270


完全組立式

ヘッドボード収納有り

ラック・ベッドv01
(SD)

アッシュ突板

S:1020
SD:1250
D:1450
Q:1650

2170

832

270


完全組立式

ヘッドボード収納有り
ベッド下収納有り

ラック・ベッドv02
(SD)

アッシュ突板

S:1020
SD:1250
D:1450
Q:1650

2080

832

270


完全組立式

ヘッドボード収納有り
ベッド下収納有り


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